セキュリティを指標で管理【後編】
「セキュリティKPI」を“ただの目標”で終わらせない3つの方法とは
セキュリティの「KPI」を設定した後は、いかにそれを達成するかが重要になる。セキュリティ強化の鍵を握るのは、目標達成に向けた取り組みを継続することだ。そのための要点をまとめた。
セキュリティを強化したいと考えているユーザー企業は、まずセキュリティの「KPI」(重要業績評価指標)を決めるとよい。受けた攻撃の件数やインシデントへの対処時間、パッチ(修正プログラム)適用に要した時間などを測定することで、セキュリティ体制の現状を把握し、改善策を検討できるようになる。KPIを定めた後は、その目標をどうすれば達成できるのかを検討する必要がある。セキュリティのKPIを達成するための「3つの方法」を紹介する。
「セキュリティKPI」を必ず達成するための3つの方法はこれだ
併せて読みたいお薦め記事
連載:セキュリティを指標で管理
セキュリティは「意識」することがポイント
セキュリティのKPIが決まったら、それで安心してはいけない。いかにそれを達成するかが肝心だ。従業員の個々の業績に関するKPIと同様、セキュリティのKPIも担当者が責任を持って管理しなければならない。セキュリティKPI管理の3大ポイントは次の通り。
目標を設定し、定期的に達成度合いを確認する
セキュリティのKPIを巡って盲点になりがちなのが、指標の設定ではなく、指標に基づいた「目標」の設定だ。「攻撃件数を何パーセント減らしたい」「パッチ適用の時間を何パーセント短縮したい」といった具体的な目標を設定し、どの程度達成できているのか、進捗(しんちょく)をきめ細かに確認しよう。目標設定のポイントになるのは、自社のセキュリティ体制を考え、あくまで実行可能な目標を設定することだ。
進捗状況を把握しやすいダッシュボードを作成する
KPIの進捗状況を把握するために時間をかけてさまざまなデータを探さなければならないのであれば、あまり長続きしない恐れがある。セキュリティ担当がまず取り組むべきなのは、KPIの進捗状況を一目で分かるダッシュボードの作成だ。ダッシュボードは経営陣や他の部署にも共有できるので、全社的にセキュリティの重要性の理解につながる可能性がある。
必要に応じてKPIを変更する
セキュリティのKPIは一度決めた後でも、必要に応じて変更して問題ない。むしろ、常にセキュリティ動向を見ながら、必要に応じて迅速にKPIを変更する方が、防御力の向上につながる可能性がある。ビジネスが変われば、セキュリティ要件とそれを満たすために必要なツールやプロセスなども変わる。一度決めたKPIにこだわり過ぎず「今、何をすべきか」を考えてセキュリティ体制を改善するのが望ましい。
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[サイボウズ株式会社] DXに必要な「Dスキル」「Xスキル」を持った人材を育成するには? -
市場調査・トレンド
[サイボウズ株式会社] データで見る、DXが「順調に進む企業」と「つまずく企業」の違い -
製品資料
[サイボウズ株式会社] 賛否が割れがちな「Notesからの移行」 新環境への移行を納得してもらうには? -
事例
[ServiceNow Japan合同会社] 農林中金に学ぶ内製開発 処理効率を約2倍に高めAI活用も加速させた方法とは? -
事例
[ServiceNow Japan合同会社] NTTグループのデジタル変革術、17万人が利用する決裁プロセス刷新の全貌
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
【基本情報技術者試験】「デュプレックスシステム」と「デュアルシステム」の違いは?
-
2
kintoneで実践 製造業のための「見積もり管理」改善のヒント
-
3
「Microsoft一択」で本当にいいのか 知らぬ間にライセンス費用が膨らむ真相
-
4
「VMware離れ」は本当か 3000社がVCF 9にかじを切った現実的な理由
-
5
サーバ約70台をAWSへ ヤナセが移行前にやった「通信要件の可視化」
-
6
脱VMwareの真実:データセンター大手がNutanixを選んだ「コスト以上の理由」
-
7
MS月例パッチが1000件突破 人手不足の情シスを襲う「月1回メンテ」の崩壊
-
8
製造業と金融業で「AI導入」が進まない理由 それぞれが抱える“恐怖”とは
-
9
「AI活用」を掲げた年金刷新が炎上 英政府が大手ITアウトソースを切り捨て「内製回帰」した理由
-
10
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
生成AIのハルシネーションを防止 回答精度を高めるセマンティックレイヤーとは
-
2
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
3
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
4
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
5
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
6
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
7
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
8
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
-
9
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
10
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー