仮想環境でのセキュリティ上の問題の多くはハイパーバイザー自体ではなく、過大な権限の取得や、アプリケーションへのエクスプロイト攻撃に起因する。Hyper-V環境における脅威を回避するポイントを紹介する。
ITセキュリティに関しては、ベンダーがきちんと取り組んでいると感じる人もいれば、非常に厳しい見方をする人もいる。仮想環境では、IT担当者は攻撃される可能性があるレイヤーを自分が増やしていることを自覚しなければならない。新しい攻撃ベクトルが発見されていくのは避けられないだろうが、その悪用を防いで仮想環境のセキュリティを確保しなければならない。
だが、その最大の敵はわれわれ自身かもしれない。マルウェア攻撃を行う連中は既知のエクスプロイト(攻撃コード)を駆使するが、一般的なマルウェア攻撃は通常、機能するための前提として、ユーザーがセキュリティを危うくする操作を自ら行うことを必要とする。われわれIT担当者は仮想環境の管理者として、危険な構成を行い、そうした操作を許してしまっているのかもしれない。
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