Ciscoの新パートナー戦略はユーザー企業に何をもたらすのか?「アーキテクチャスペシャライゼーション」の取得を義務付け

Ciscoはパートナーに対し、スペシャライゼーションのトレーニング受講と認定を義務付け、商談内容の底上げを狙っている。

2011年05月18日 11時00分 公開
[Rivka Gewirtz Little,TechTarget]

 米Cisco Systemsは、パートナープログラムの一環として新たにアーキテクチャスペシャライゼーション(ボーダーレスネットワーク、コラボレーション、およびデータセンターテクノロジーの3種類)を導入する。トップレベルのパートナーには、このスペシャライゼーションのトレーニング受講と認定が義務付けられる予定だ。

 パートナーは各自の認定日に応じて、2011年4月から16〜28カ月以内に新しいトレーニングを受講する(※訳注)。ゴールド認定パートナーには3種類全てのスペシャライゼーションの取得が義務付けられ、シルバー認定パートナーにはアーキテクチャスペシャライゼーションを2種類か、アーキテクチャスペシャライゼーションとテクノロジースペシャライゼーションを1種類ずつ取得することが義務付けられる。プレミア認定パートナーでは、いずれかのアーキテクチャスペシャライゼーションまたはCisco Express Foundationスペシャライゼーションの取得が必須となる。

※訳注:スペシャライゼーションの取得が必須となるのは2012年8月。同社サイトのサーティフィケーション & スペシャライゼーションを参照。

 この意味するところは、パートナーはコモディティー化した製品の販売から、総合的なテクノロジーソリューションに基づくサポートサービスの販売に移行するように、ということだ。Ciscoパートナーはこれまで、Hewlett-Packard Networkingなどの競合が、Ciscoよりも価格は安く、パートナーへのマージンは高めの設定でアクセススイッチなどのコンポーネントを販売していることに悩まされてきた。

ITmedia マーケティング新着記事

news058.jpg

次世代生成AIで優位に立つのはMeta? Google? それともマスク氏のあの会社?
生成AI時代において、データは新たな金と言える。より人間らしい反応ができるようになる...

news183.jpg

GoogleからTikTokへ 「検索」の主役が交代する日(無料eBook)
若年層はGoogle検索ではなくTikTokやInstagramを使って商品を探す傾向が強まっているとい...

news160.jpg

B2B企業の市場開拓で検討すべきプロセスを定義 デジタルマーケティング研究機構がモデル公開
日本アドバタイザーズ協会 デジタルマーケティング研究機構は、B2B企業が新製品やサービ...