「2015年には10億人がギガビット無線LANを使っている」という分析もあるが、本当に移行が必要なのか? そして、企業ネットワークを管理するエンジニアは何を検討すべきなのか?
ギガビット無線LANに関する2回シリーズの前編「最大速度は7Gbps──ギガビット無線LAN 802.11acと802.11adの基礎」では、IEEE 802.11acとIEEE 802.11adの両規格が企業のWi-Fiネットワークでどのように利用されるかを検討した。後編では、エンジニアがギガビット無線LANへの移行を計画するに当たって考慮すべき点を解説する。
米調査会社のIn-Statによると、2015年にはギガビット無線LANのユーザーは10億人近くになる見通しだ。エンジニアは、802.11acや802.11aに準拠したギガビット無線LANへの移行を今から計画しておくとよい。
だが、そもそもギガビット無線LANへの移行に投資する価値はあるのだろうか。
IEEE 802.11nの導入に奮闘しているネットワークエンジニアは、近い将来に802.11acに移行して、速度や帯域を増やす必要が本当にあるのかと思うかもしれない。しかし、その答えははっきりしていると、米Aerohive Networksの製品管理ディレクター、マシュー・ギャスト氏は語った。
「私は10年近くLAN業界にいるが、『人々は年々、より多くのデータを送りたくなる』と見て間違いない」(ギャスト氏)
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