NTTレゾナントは、スマートフォン利用者のプライバシー意識に関する調査結果を公表。調査結果からは、Androidユーザーに比べて、iPhoneユーザーはプライバシー情報の公開に寛容であることが明らかになった。
NTTレゾナントは10月11日、「スマートフォンにおけるプライバシー意識」に関する調査結果を公表した。iPhoneとAndroid搭載端末という2種類のスマートフォンのユーザーに対して、個人名や位置情報といったプライバシー情報の公開に対する意識を調査した。
スマートフォン上のアプリケーションやサービスにおいてプライバシー情報を公開している人は、回答者の44.1%に上った。所有端末別では、プライバシー情報を公開すると答えたAndroidユーザーは38.2%だったのに対して、iPhoneユーザーでは49.5%と、iPhoneユーザーの方がプライバシー情報の公開に寛容である、という傾向がうかがえる。
iPhoneユーザーとAndroidユーザーとの間で、なぜこうした差が生じるのか。これに関する直接の考察は調査結果にはないが、同時に実施したアプリケーションの利用状況に関する調査結果がヒントとなりそうだ。調査では、iPhoneユーザーはAndroidユーザーに比べ、ゲームやソーシャルツールといった、個人情報を入力する機会が比較的多いアプリケーションの利用率が高いという結果が出た。一方のAndroidユーザーは、検索やニュースといったアプリケーションを利用する人が多い。
調査ではプライバシー情報を公開する理由についても聞いており、「交友関係が広がるから(36.9%)」「特に理由はない・結果的に公開していた(27.1%)」「自分を知ってもらいたいから(26.9%)」といった理由が上位となった。一方、プライバシー情報を公開しない人は、「トラブルが不安だから(63.2%)」「誰が見ているか分からないから(49.7%)」「公開するメリットが分からないから(46.4%)」といったことを、公開しない理由として挙げている。
調査は、同社のインターネット調査サービスである「goo リサーチ」の登録モニターのうち、iPhoneかAndroid搭載スマートフォンを所有する人を対象に2011年5月30日〜31日にかけて実施し、1573人の有効回答を得た。回答者の内訳は、iPhoneユーザーが52.4%、Androidユーザーが47.6%。
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