下取り価格が過去最高のスマートフォン市場
スマホを中古で買うなら「Android」ではなく「iPhone」が面白いのはなぜ?
スマートフォンをはじめとしたモバイル端末の下取り市場が活況を呈している。「iPhone」シリーズと「Android」搭載端末の取り扱い状況と、中品を選ぶ際のポイントを見てみよう。
2023年は景気減速を背景にして、設備投資や消費財の購入を抑える動きがあった。その一方で市場が活性化したのが、スマートフォンをはじめとしたモバイル端末の下取り市場だ。Appleのスマートフォン「iPhone」シリーズとモバイルOS「Android」搭載のスマートフォンの取り扱い状況を踏まえて、スマートフォンを中古で探す場合に押さえておくといい点を確認しよう。
スマホの中古なら「Android」より「iPhone」が面白いのはなぜか?
車両保険や物品の保証サービスを手掛けるAssurantは、調査レポート「Mobile Trade-In and Upgrade Industry Trends 2023」(モバイル端末の下取りとアップグレード市場の動向2023年度版)を発表した。同レポートは、米国の中古端末市場の成長を継続的に追跡し、下取りプログラムに出された上位機種やスマートフォンの平均下取り価格を報告した。
この報告書の調査結果によると、2023年度にモバイル端末下取りプログラムで米国の消費者に還元された総額は2022年度より13%増えて43億ドルに達し、同社の調査期間の中で史上最高額を記録した。2023年に下取りに出されたモバイル端末の平均使用年数は3.46年だった。
2023年第4四半期(2023年10月~12月)に下取りプログラムで消費者に還元された額は16億ドルに達し、前年同期比で25%増えた。2023年第3四半期(7~9月)にモバイル端末下取りプログラムで米国の消費者に還元された額は9億9900万ドルだった。
2023年度に下取りプログラムに出されたスマートフォンの首位はAppleの「iPhone 11」で、上位5機種のうち33.95%を占めた。iPhone 11に次いで、iPhone 12(21.43%)、「iPhone 12 Pro Max」(17.87%)、「iPhone XR」(15.37%)、「iPhone 12 Pro」(11.37%)が上位を占めている。
2023年第4四半期のiPhone製品群の平均下取り価格は調査期間で過去最高の218ドルを記録した。上位のスマートフォン5機種をiPhoneが占めた。一方でモバイルOS「Android」を搭載するスマートフォンのうち、2023年に最も多く下取りに出されたのは「Samsung Galaxy S21」だった。
Assurantのグローバルコネクテッドリビングおよびインターナショナル担当プレジデントを務めるビジュ・ナイア氏は、この調査について次のように解説する。「2023年はモバイル端末の下取りにおいて記録的な年になった。モバイル端末の価格と環境保護に対する消費者の意識がますます高まり、下取りプログラムの需要が増大していることを調査結果は示している」。同氏によると第4四半期はホリデーセールやブラックフライデーなどの大規模な小売りイベントが新しいモバイル端末の需要を刺激し、下取りプログラムの利用が急増したという。
今後Assurantは下取りプログラムに対する需要は引き続き増大するとみている。しかし市場の拡大は、通信事業者やスマートフォンベンダー、小売業者が魅力的な下取りプログラムやプロモーション施策を提供して初めて可能になる。「中古モバイル端末市場を拡大し、消費者がスマートフォンをさらに手に入れやすくするには、業界を横断した連携が不可欠だ」(ナイア氏)
Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
技術文書・技術解説
[Jamf Japan 合同会社] MDMだけでモバイルセキュリティは十分? 不足する対策を16項目でチェック -
事例
[Wrike Japan 株式会社] 世界的な家電メーカーが実践する「クリエイティブプロセス効率化」の方法とは? -
事例
[Wrike Japan 株式会社] 世界的テクノロジー企業に学ぶ、プロセス標準化とプロジェクト納品自動化の秘訣 -
事例
[Wrike Japan 株式会社] ソニー・ピクチャーズ テレビジョンに学ぶ、次世代サービスデリバリーのヒント -
事例
[Wrike Japan 株式会社] ソミック石川に学ぶ、ICT浸透後に直面した「工数管理」の課題と解決策
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Copilot」はなぜ放置される? “議事録要約止まり”を脱する処方箋
-
2
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
3
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
4
「有線LAN環境」に関するアンケート
-
5
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
-
6
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
7
「AI活用を前提とした業務PCへの移行」に関するアンケート
-
8
Nutanix+Everpure構成の実力は? 既存資産を生かす「脱VMware」の検証
-
9
「自動化」で「DX」は強制的に進む? そのシンプルな理由
-
10
「Microsoft 365」が乗っ取られる 跡形もなくMFAを破る手口
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
-
2
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
3
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
4
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
5
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
6
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
7
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
8
ドラマで分かる、標的型攻撃メールの被害を受ける企業と回避できる企業の分岐点
-
9
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
10
少額減価償却資産が40万円未満へ拡大、令和8年度税制改正で押さえるべき変更点
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー