飽くなきサービス向上を続けるAmazon Web Services(AWS)。AWSが2010年6月以降に増強したエンタープライズ向けの機能を整理し、一挙に紹介する。
本連載「企業向けシステムを構築するパブリッククラウド」ではパブリッククラウドベンダーへの取材や公開資料などの調査をベースに、さまざまなクラウドサービスの特徴と利用時のポイントについて解説を加えている。今回は、連載第1回で取り上げた「Amazon Web Services」(以下、AWS)を紹介する。前回の掲載(2010年6月)から約2年が経過しているため、この間に行われた機能追加などについておさらいするとともに、エンタープライズ利用におけるAWSの現在を整理し、さらにはAWSの目指すところを占ってみたい。
連載インデックス:企業向けシステムを構築するパブリッククラウド
基礎知識となるAWSの成り立ちや基本的なサービスの特徴などについては、前回の記事(コンピュータリソースを無制限に活用できる「Amazon Web Services」)をご参照いただけるとありがたい。以下では、それ以降に追加された機能などを紹介していく。サービス名などは、正式名ではなく一般に通用する略称を使う。順序としては(時系列ではなく)、下位レイヤー(基盤)から上位(アプリ)へというイメージで進めていきたい。まずは最も下位にあるサービス拠点=リージョンである。
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