VMwareはvSphere 5でvRAMライセンスを廃止した。その背景には、Windows Server 2012やSystem Center 2012のライセンスを簡素化するMicrosoftとの競合関係が少なからず存在する。
VMwareは2012年夏に開催されたVMworldで、不人気だったvRAMライセンス体系を正式に廃止した。また、MicrosoftはSystem Center 2012に初のサービスパック(SP)のβ版をリリースした。両社とも、これによって不幸な顧客たちの悲しみを癒すことができると期待しているようだが、どちらの軌道修正も今のところ、世間の称賛は得られていない。
それにしても、2013年前半まで正式なSP1コードをリリースする計画がないというのに、なぜMicrosoftは“System Center 2012”という名称を使い続けるのだろう。2012年4月にリリースされたSystem Center 2012は、Windows Server 2012の管理機能など幾つか重要な機能が欠落していた。サービスパックでWindows 8の導入および管理機能はサポートされるが、IT部門が求めるHyper-V対応はもうしばらく待つ必要がある。
「それは大きな問題だ。なぜなら、Windows Server 2012上でHyper-Vを管理、バックアップするためのエンタープライズクラスの方法は、いまだにないからである」(米ダートマス・ヒッチコック医療センターの上級システムエンジニア ロブ・マクシャインスキー氏)
一方、米Red Hatは、ソフトウェアベースのクラスタ対応のNAS(ネットワーク接続ストレージ)でストレージ市場の活性化を目指す。
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