Windows RTは、ARM系CPUを搭載する軽量タブレットやモバイル端末で動作するように設計されたOSだ。Windows 8/8.1との最大の違いは、利用できるアプリケーションの種類である。
「Windows RT 8」が稼働するタブレットは、Windowsストアからダウンロードしたアプリを利用できるが、「Windows 8/8.1」で動作する32ビット/64ビットのアプリケーションは動かない。本稿では、今からでも知っておいた方がいいWindows RTの特徴を紹介する。
Windows RTは、ARM系CPUを搭載する軽量タブレットやモバイル端末、例えば「Microsoft Surface」や「Nokia Lumia 2520」などで動くことを前提に設計されている。Windows RTで動かせるのは、Windowsストアからダウンロードしたアプリ(Modern UIアプリやMetroアプリと呼ばれる)だけだ。Windows 8/8.1で動作する32ビット/64ビットアプリケーションはインストールできない。
Windows RTには、多くのデスクトップアプリケーションと連携できる「Office 2013 RT」が標準で付属する。Office 2013 RTは、RT版の「Microsoft Word」「Microsoft Excel」「Microsoft PowerPoint」「Microsoft OneNote」を含む。「Windows RT 8.1」には、RT版の「Microsoft Outlook」も組み込まれている。
Windows RTは、Windows 8と同様に、Office 2013 RTやInternet Explorer(IE)、Windowsエクスプローラ、コントロールパネルなどを実行するデスクトップ環境を持つ。ただし、Windowsストア以外から提供されるアプリをインストールすることはできない。
Windows RTの便利な機能の1つは、仮想デスクトップのクライアント端末として利用できることだ。このアプリはWindowsストアから入手できる。
本稿筆者のキム・リンドロス氏は、ライター、コンテンツ開発者、プロジェクトマネジャーとして1990年代初頭よりIT業界に従事している。『MTA Microsoft Technology Associate Exam 98-349 Windows Operating System Fundamentals』(Wiley刊、2012年)、『PC Basics With Windows 7 And Office 2010』(Jones & Bartlett Learning刊、2010年)などのテキストブックの共著者でもある。また、ITセキュリティ、Microsoftテクノロジー、Microsoft Officeを中心に大学や企業向けの研修コースの開発にも力を入れている。
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