東大・京大進学校、西大和学園生はなぜ「iPadで学校改革」に本気なのか生徒と進める西大和学園のIT活用【後編】(1/2 ページ)

高い学習意欲を持つ難関進学校の生徒は、「iPad」などのITを学びにどう生かしたいと考えているのか。西大和学園の生徒組織「iCT運用委員会」のメンバーの声に耳を傾ける。

2015年07月16日 08時00分 公開
[神谷加代]

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写真 写真1 西大和学園のiCT運用委員会に所属するメンバー3人に話を聞いた(左から生徒会副会長の櫻井勇斗さん、iCT運用委員会委員長兼コンピュータ部部長の廣河 凜太郎さん、生徒会会長の山本 亮さん)

 2015年に東京大学・京都大学の合格者を計109人輩出した、関西有数の難関進学校である西大和学園(奈良県河合町)。前編「東大・京大合格者100人以上、西大和学園はなぜ『iPad』を選んだのか」で紹介した通り、同校は2014年8月、高等学校1年生全330人を対象に米Appleの「iPad Retinaディスプレイモデル Wi-Fi 16GB」を導入したのを皮切りに、学力向上や新たな活動時間の創出を目的としたIT活用をスタートさせた。

 西大和学園のiPad活用で特徴的なのは、生徒が活用推進に大きく絡んでいることだ。その象徴ともいえるのが、前編でも紹介した生徒によるIT活用推進グループ「iCT運用委員会」の存在である(写真1)。同校はiCT運用委員会を導入初年度から組織化し、そのメンバーが教員とともにタブレット活用を進めている。前編でも紹介した通り、そもそも同校のiPad導入は、生徒からのIT活用の提案がきっかけで走りだしたといういきさつがある。

 iPad導入からは1年もたっておらず、生徒からの提案実現へ向けてはまだ道半ばであるが、西大和学園には徐々に変化が現れつつある。同校の生徒は、iPad導入をどのように感じているのか。iPadをはじめとするITを学びにどう生かせると考えているのか。iCT運用委員会のメンバー3人に聞いた。

教員研修も担う生徒組織「iCT運用委員会」とは

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