5年後に「IoT」で成功するための条件と懸念点5年後には250億個の「モノ」がつながる(1/3 ページ)

あらゆるデバイスがインターネットに接続され、消費者の好みや行動に関するデータを絶えず送信できるという世界が近づいている。それにより変化するマーケティングとIoTのリスクについて考える。

2015年08月06日 15時00分 公開
[Steve RobinsTechTarget]
IoTの概要とイメージ(TechTargetジャパン記事「モノが自律する時代はすぐそこ? IoTの可能性を探る」から)《クリックで拡大》

 企業にとって、顧客の好みや行動に関するデータは宝の山だ。これらの貴重な情報は企業の競争優位の源泉になる。顧客の獲得と維持に役立ち、それが収益の拡大につながるからだ。しかしこれまで、こうしたデータの多くはIT企業しか利用することができなかった。

 ITに強い企業と比べると、ITに疎い企業はこの膨大なデータのほんの一部しか利用できないのが現状だ。「これらの従来型企業は、顧客が記入した保証書、小売店のPOS(販売時点情報管理)データ、一部の顧客を対象としたフォーカスグループ、あるいは顧客からの苦情などの情報に頼るしかなかった」と指摘するのは、クラウドプラットフォームを提供する米Xivelyのマーケティング担当 副社長 マット・ダフィー氏だ。「こうしたデータには大した情報価値はない。逆に、顧客サービスの改善や販売促進の取り組みで盲点を生み出す恐れもある」(ダフィー氏)

 だが状況は急速に変化しつつある。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2|3 次のページへ

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。