片手で持ち運べるPC
徹底レビュー:小さな“巨人”、Windows搭載スティック型PCは期待を裏切らない(1/2 ページ)
小さく持ち運びが容易なスティック型PC「Quantum Access Windows 8.1 Mini PC Intel Stick」。実際に使って分かった長所と短所とは。
この奇妙な形をしたHDMIドングルは一体何だろうか。米Googleのメディアストリーミング端末「Chromecast」の試作品に旧式のアンテナが付いているように見える。それから、USB入力端子とmicroSDカードスロットを備えている。これがPCだとは到底思えない。
だが、これは正真正銘のPCである。新種の低価格な米Microsoftの「Windows」を搭載したデバイスの一部だ。米Intelは、このようなスティック型のPCを「Compute Stick」と名付けている。また、中国Lenovoは「Ideacentre Stick 300」という名前で販売している。仏Archosはスティック型のPCを発表したばかりで、写真1のドングルを製造している米Quantum Suppliersは、これを「Quantum Access Windows 8.1 Mini PC Intel Stick」(以下、Mini PC Intel Stick)と呼んでいる。
価格は130米ドルで、サイズはチューイングガムのパッケージより少し大きいくらいだが、米Intelのマイクロプロセッサー「Intel Atom」を搭載するれっきとしたWindows PCである。だが、これは本当に実用に耐えられる製品なのだろうか。本稿では、それを検証する。
構造とデザイン
Mini PC Intel Stickを説明する他の方法は思い浮かばないが、重さの割にサイズが大きな本体とアンテナにより、Mini PC Intel Stickは、Chromecastや米Rokuのメディアストリーミング端末「Roku Streaming Stick」の試作品のように見える。ただし、「大きい」というのは相対的という意味であることに留意されたい。Mini PC Intel Stickの寸法は、109.9(高さ)×38.9(幅)×11.9(厚さ)ミリで、重量は181.4グラムだ。本体はプラスチック製で、両面のテクスチャはお世辞にも心地よいとはいえない。低予算で作成されたデバイスであるような印象を受け、特にソケットから簡単に取り出せるアンテナ部分は簡単に折れてしまいそうだ。
とはいうものの、Mini PC Intel Stickは持ち運びに便利な軽量の小型デバイスである。モニターの背後に取り付けたままにしても問題なく摩擦に耐えられる。ごつごつした形である必要はない。
小型だが、Mini PC Intel Stickは必要なポートと入力端子を備えている。電源ボタン、電源入力、フルサイズのUSB 2.0端子が片側に配置されている。反対側には、アンテナ、microUSB端子、microSDカードリーダーが配置されている。小さなインジケーターライトが後端にあり、もう一端からHDMIジャックのオスの部分が突き出ている。
スティック型PCにはポートと入力端子が必須だ。特に、Windowsのセットアッププロセス開始前は、Bluetooth対応のキーボードやマウスを接続することはできないため、有線のマウスとキーボードが欠かせない。また、USBハブも必要だ。大きく雑然とした高精細テレビ(HDTV)の背後に取り付けるため、セットアップ中は不格好な状態になった。ただし、セットアップ完了後は、Bluetooth対応のキーボードとマウスだけでも使用することは可能だ。
上述の通り、Mini PC Intel Stickには電源が必要だ。充電できるバッテリーは同梱されていない。幾つかのHDTVのUSBポート経由で電力を供給することはできた。だが、少し負荷が高いタスクを実行すると、手に負えなくなり、シャットダウンする。また、Windows向けのゲーム「Halo:Spartan Assault」が頻繁に問題を引き起こした。ただし、同梱されているアダプターを使用して、コンセントに差し込むと、稼働状態を維持できた。
これはMini PC Intel Stickの持ち運びやすさと相反する状況だ。つまり、Mini PC Intel Stickはどこへでも持ち運べるわけではない。電源コード、キーボード、マウスが必要になり、場合によってはUSBハブやマイクロUSB/フルUSBアダプターも必要になる。
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