仮想GPU(vGPU)の有用性をめぐる議論は終わった。今問題となっているのは、GPUの仮想化がそのコストに見合うのか、そしてこうした手法を必要とするのはどんなユーザーなのかということだ。
ほとんどのユーザーは今のところ、仮想GPU(vGPU)のパワーによって仮想デスクトップのパフォーマンスを高める必要はない。それはぜいたくだからだ。だが企業が新しいOSやアプリケーションに移行するのに伴い、vGPUが必要となってくる。
数年前から企業のIT部門は、ハードウェアベースの高速グラフィックス機能を仮想マシン(VM)に追加できるようになった。これによって、仮想デスクトップは物理PCに匹敵するパフォーマンスでグラフィックスアプリケーションを動作できる。vGPUはクライアント端末ではなく、サーバの物理GPUカード上で動作し、IT部門はvGPUをユーザーに分配することによって、高いパフォーマンスのVDI(仮想デスクトップインフラ)を提供できる。
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