「Office 365」内のソフトが本気の連係、「Excel」「Word」の利用だけではもったいない?「Yammer」「Skype for Business」「Outlook」など

Microsoftのコラボレーションツール「Office 365」では、これまでスイート内での連係が欠落していた。だが同社の最近の取り組みにより、連係問題が改善する方向に向かっている。

2016年05月27日 12時00分 公開
[J. Peter BruzzeseTechTarget]

関連キーワード

Office 365 | Microsoft Office | OneDrive | Skype | SharePoint


法人向けOffice 365のWebサイト《クリックで拡大》

 1年前、「Office 365」に含まれるコラボレーションツールは、明確な共通性が存在せず、ツール同士の連係も不十分だった。一言でいえば、このコラボレーションスイートはごちゃごちゃしていたのだ。

 「Exchange Online」という強固な基盤の外側では、追加的なサービスや機能を「何でもかんでも」詰め込むという感じで増え続け、これらのツールがどのように連係すべきかについてはあまり考慮されていなかった。Office 365空間への追加ツールのリリースパターンは機能重視型であり、連係を重視したものではなかった。

 例えば、MicrosoftはExchange Onlineの添付ファイルとリンクの安全性を確保する脅威防護機能をリリースしたが、ドキュメントやリンクが投稿される可能性がある「Yammer」や「Skype for Business」には、その恩恵が及ばなかった。一方、「Office 365 Video」「Delve」「Sway」といったMicrosoftの新しいコラボレーションツールでスイートのラインアップが拡大しているものの、これらがツール間を結び付ける役割を果たしているわけではない。

 スイート内での連係が欠落しているために、エンドユーザーは、サードパーティー製のシャドーITツールに手を出しており、Microsoftもこうした状況を認識しているのだ。だがここにきて、Microsoftのコラボレーションツール間の連係改善に向けた動きが見えて初めてきた。

機能とサービスが徐々に連係

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news054.jpg

AI搭載は「もう売りにならない」──「Marketing Dive」2025年予測【前編】
広告費が世界で1兆ドルを超える中、マーケターは多くの課題に直面している。不透明な規制...

news045.jpg

Xがアルゴリズム変更へ イーロン・マスク氏が優遇したい投稿とは?
Xは新たなアルゴリズムアップデートで「情報的かつ娯楽的」なコンテンツに重点を置いてい...

news097.png

新成人が考える「人生100年時代」の大人像とは?
人生100年時代を迎え、若者たちの価値観や人生設計が大きく変化している。博報堂のシンク...