ブロックチェーンであらゆる契約を自動化する「スマートコントラクト」とはビットコイン以上の衝撃?

ビットコインの主要技術であるブロックチェーンを利用し、取引の自動化を実現する「スマートコントラクト」。多くの業種で役立つといわれるスマートコントラクトの実力を探る。

2016年05月30日 12時00分 公開
[Sue TroyTechTarget]

関連キーワード

金融


スマートコントラクト スマートコントラクトはさまざまな業種で取引の在り方を変える可能性がある《クリックで拡大》

 暗号研究者のニック・サボ氏は、仮想通貨「ビットコイン」の先駆けである「ビットゴールド」の生みの親で、ビットコイン自体の考案者だといううわさもある。同氏は1997年に、一定条件下で取引を自動実行する「スマートコントラクト」に関する書籍を執筆している。スマートコントラクトが話題を呼んでいるのはここ数年のことだ。これはビットコインやそれを支えるブロックチェーンが開発されたことによる影響が大きい。

 ビットコインは、銀行などのサードパーティーを介在させない革新的な支払方法として2009年に誕生した。一方ブロックチェーンは、資産譲渡に利用できる可能性が高いことから、幅広い業界からの注目を集めている。さらに金融機関や送金会社といった多くの仲介会社を介在させずに済むことも、関心を集めている理由の1つだ。スマートコントラクトはブロックチェーンと連動し、多くの業界で手続きを自動化できる可能性を秘めている。

 神童として知られるビタリク・ブートリン氏によれば、スマートコントラクトは「一部のデジタル資産を直接操作するコンピュータプログラム」だという。若干22歳のブートリン氏はビットコイン専門誌「Bitcoin Magazine」の共同創立者で、“ビットコイン2.0”として知られ、スマートコントラクトの基盤となっている「Ethereum」に取り組んでいるプログラマーだ。

スマートコントラクトをスマートたらしめる要素

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...