デバイスを長く使い続けると、ユーザーはデバイス自体をほとんど意識しなくなり、何にアクセスし、どう処理するかに集中するようになる。デバイスとそのOSは、アプリケーションを実行したり、企業の情報にアクセスしたりするための信頼できるプラットフォームを提供する。
多くのエンドユーザー(デジタルデバイスに強い興味を持っている一部のエンドユーザーを除く)は、使い慣れたデバイスと比べてわずかに優れている程度の新モデルに変えようとは思わない。使い慣れたデバイスのままなら、付加価値が高くなさそうな新しい機能の習得に時間をかけずに済むからだ。
エンドユーザーもIT管理者も既存のデバイスに慣れていれば、サポートのコストが減り、あらゆる変更に伴うリスクも抑制できる。ITオペレーション、とりわけセキュリティに影響しかねない技術リスクも低減する。
ただ、最近ではスマートフォンをプライベートと仕事の兼用にするユーザーも多い。一部のユーザーは、今夢中になっているゲームを快適に実行するためだけにアップグレードしたがるかもしれない。そうした場合、社内のBYODポリシーによって、許容できるデバイスとOSの組み合わせを限定して指定するとともに、適切なエンタープライズモビリティ管理(EMM)ツールを導入しなければならない。
スマートフォン市場がつまらないおかげで、企業はリスクとコストを抑えることが可能になった。企業のIT管理者と経営陣にとって「スマートフォンがつまらない」のは悪いことではない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
トランプ大統領にすり寄ってMetaが期待する「ごほうび」とは?
Metaが米国内でファクトチェックを廃止し、コミュニティノート方式へ移行する。その背景...
「ファクトチェック廃止」の波紋 Metaにこれから起きること
Metaがファクトチェックの廃止など、コンテンツに関するいくつかの重要なルール変更を行...
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年1月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...