エンドユーザーコンピューティングの次の大きな波は何か。この分野に携わる人なら、誰もがここ数年にそう自問したことがあるだろう。だが、それは考えるべき正しい問題ではない。
仮想デスクトップインフラ(VDI)は長い間、“次の大きな波”としての期待がかかっていた。初期にはコストとスケーラビリティの問題から利用が伸び悩み、ベンダーがこうした状況の打開策を見いだすまでに、普及の新たな障害が現れた。
それが「モビリティ」の問題だ。当初、多くの関係者はVDIとモビリティは理想的な組み合わせと考えていた。それは、IT部門は確立された技術を使って、エンタープライズ対応のWindowsデスクトップをスマートフォンやタブレットに提供できると期待したからだ。
ところが間もなく、モバイルデバイスで使うVDIの使い勝手が普通以下なことが明らかになった。モバイル時代には、使い勝手が何より重要なのにもかかわらずだ。
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