病院のビジネスインテリジェンス(BI)活用には多くの使いどころがある。データ分析によって患者の再入院の回数を減らしたり、スタッフやベッドを適切に割り当てたり、医療詐欺対策をしたり、といった効果が期待できる。
EHR(電子健康記録)を利用する医師の数はかつてないほど増え、デジタル形式でアクセスできる患者情報も増加している。患者情報と分析機能の進化によって、医師は患者の過去状態を知ることができるだけでなく、現在や将来に関する分析もできるようになってきた。
ビジネスインテリジェンス(BI)の活用状況は、医療機関によって大きく異なるのが実情だ。データウェアハウスを管理して、高度なアルゴリズム、分析ツール、機械学習などを使いこなすレベルの組織もあれば、基本的なレポート機能しか使用していない施設もある。
このように両極端な状態を引き起こしている理由は、医療施設へのBI導入において解決すべき課題が多いからだ。だが米国でも日本でも医療費抑制対策が問題視されている状況は同じ。データ分析は、経営陣が真剣に取り組まねばならない分野だといえる。本稿を医療業界におけるBIの使いどころと効能を理解する一助にしてほしい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年3月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
Androidの偽アプリを使った新たな広告詐欺、広告主にもユーザーにも大迷惑な手口とは?
疑いを持たないユーザーと広告ネットワークを巧みに悪用する、高度に組織化された広告詐...
在任期間は短くても将来は明るい? データが示すCMO職のさらなる出世の可能性
CMOの約3分の2はポジションを離れた後、社内で昇進するか、他のブランドで同等またはより...