危ないといわれつつも普及していた主要VPNプロトコルのサポートが突然打ち切りに。急きょ“代役”を探せと言われてもすぐに見つかるものではない。
「PPTP」(Point-to-Point Tunneling Protocol)は、VPN(仮想プライベートネットワーク)の実装に使われる。TCP接続を使ってトンネルを維持し、GRE(Generic Routing Encapsulation)でカプセル化したPPP(Point-to-Point Protocol)フレームを使ってデータをトンネルに送信する。暗号化機能や認証機能を提供せず、PPPパケットをトンネルに通すことでセキュリティ機能を実装している。
VPN技術では一般的にPPTPがサポートされているが、このプロトコルは安全ではないことが以前から知られている。攻撃によってネットワーク全体でのパスワードスニッフィング、暗号化解除、機密データの読み取りが可能だからだ。そのためか、PPTPはMicrosoftなどが結成したコンソーシアムによって1999年に開発されたが、IETF(Internet Engineering Task Force)がPPTPを標準として提案、承認することはなかった。
それでも、多くの旧式の技術やプロトコルと同様に、PPTPはまだ広く使われている。より安全な代替プロトコルと比べて、セットアップと利用が比較的容易だからだ。
生活者の生成AI利用動向 10代後半はすでに5割近くが経験――リクルート調査
テキスト型生成AIサービスの利用経験者の割合は若い年代ほど高く、特に10代後半はすでに5...
2023年のSNS炎上総数は189件、炎上元の媒体1位は「X」――コムニコ「炎上レポート」
コムニコが「炎上レポート」2023年版を公開しました。
今度の「TikTok禁止」はこれまでとどう違う?
米国ではまたしてもTikTok禁止措置が議論されている。これまでは結局実現に至らなかった...