Appleの「WebKit」フレームワークの脆弱(ぜいじゃく)性を悪用すると、被害者のスマートフォンアプリから電話を発信させることが可能になる。この攻撃の仕組みを、専門家が解説する。
ある研究者の報告によると、Appleの「WebView」を組み込んだモバイルアプリには、電話を勝手に発信させるDenial of Service(DoS)攻撃を受ける危険性があるという。これを悪用したリンクをソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の「Twitter」に投稿し、そのリンクをクリックした人たちの端末から緊急電話センター911に大量の電話を発信させた人物が逮捕された。WebViewのこの問題はどのように悪用されるのか。
HTMLレンダリングエンジン群「WebKit」のフレームワークでは、「iOS」用アプリの開発者がWebコンテンツを表示したり、一般的なブラウザ機能(ハイパーテキストリンク処理やページの閲覧履歴管理など)を実装したりできる。複雑なWebページロード処理を簡素化できるのでとても便利だ。
WebKitフレームワークの表示用コアクラスであるWebViewでは、コンテンツのスタイルやレンダリングを効率的に処理でき、Twitterやビジネス向けSNSの「LinkedIn」など数多くのアプリで利用されている。
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