2007年に「iPhone」が登場して以来、スマートフォン技術は大きな進歩を遂げ、このデバイスは実質的なミニコンピュータとなった。だがそれは、スマートフォンがクライアントPCに置き換わることを意味するわけではない。
スマートフォン技術はここ数年の革新で、バッテリーやプロセッサが一層パワフルになり、画面は大型化して高精細化が進んだ。だがスマートフォンがPCに取って代わることは決してない。なぜならノートPCの方がサイズが大きく、ストレージ容量や処理能力、バッテリーなどに関して最先端のスマートフォンを上回る内部スペックの余地がある。しかも、特定の負担の大きい作業をこなすためにはPCの大きなフォームファクターの方が優れている。
セント・マイケルズ大学の技術サービス担当アシスタントディレクター、エリック・ライトボディ氏は、日常業務でノートPCとデスクトップPC、スマートフォンと「iPad」を使っている。
「用途に応じてそれぞれを使い分ける。しかし複雑な作業にはノートPCかデスクトップPCを使う」と同氏は言う。
Appleの「iPhone 7」が同社のA10プロセッサを搭載しているのに対し、「MacBook」はIntelのデュアルコアまたはクアッドコアプロセッサを搭載している。Intel、Appleともに非常にパワフルなプロセッサを製造しているが、MacBookには本体の内部に複数のプロセッサを搭載できるという利点がある。バッテリー持続時間は、iPhone 7の1960mAh(ミリアンペア時)に対し、MacBookはいずれも4000mAhを上回る。iPhone 7のストレージ容量は最大で256GBだが、MacBook Proは最大512GBの容量がある。
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