ストレージ業界では、2018年、超高速、低レイテンシ(待ち時間の短い)を特徴とするNVMeを基にしたエンタープライズフラッシュストレージや、さらに高パフォーマンスを実現した新しいメモリ技術が多数出現するようだ。
主要ベンダーでテクノロジーを担当する企業幹部やストレージアナリストは次のように予測する。
「2018年のストレージ業界は、NVMeベースのPCI Express SSD(PCI Expressスロットを利用するタイプのSSD)へと移行し始める。最終的にはネットワークまで含めたパフォーマンスのメリットを拡大するため『NVMe over Fabrics』(NVMe-oF)をサポートするエンタープライズフラッシュストレージシステムに移行するだろう」
そして近い将来、半導体製造企業のIntelとMicronが共同開発した「3D XPoint」、Samsung Electronicsの「Z-NAND」、その他の新しいストレージクラスメモリ(SCM)などの新しいメモリ技術が登場し、ストレージ業界をかき乱す大きな力になるだろう。超高速なメモリ技術には、ソフトウェアとストレージに新たな波を起こす可能性がある。従来のボトルネックを解消するために、ソフトウェアやストレージのアーキテクチャが見直されることになるだろう。
本稿では、エンタープライズフラッシュストレージ、NVMeテクノロジー、新しい永続メモリについて、業界専門家の予測を紹介する。登場する企業は以下の通り。
Dell Technologiesのコーポレートフェロー兼グローバルテクノロジー戦略担当バイスプレジデント
NVMe-oFは、データセンターのファブリックで、オーバーヘッドが非常に少なく、レイテンシが極めて短く、スループット(一定時間に処理できる情報量)の高いI/O(INPUTとOUTPUT)を約束する。ネットワーク接続のオプションには、ファイバーチャネル、イーサネット、InfiniBandなどに加えて、現在標準化作業中の「Plain Old TCP」(プレーンな旧型TCP)もある。だが、現時点では未開拓の分野だ。
残念なブランド体験で8割の顧客は「もう買わない」――Sitecore調査
消費者にとって不都合な事象が発生した際にも、ブランドを好きでいられるのは10人に1人。
ナイキとアディダスに学ぶ ファンを増やす企業文化とは?
スポーツにおけるトップブランドの座を巡ってし烈な競争を繰り広げてきたナイキとアディ...
DXにおける「コンサルティング力」とは?
DXが加速する中でコンサルティング人材へのニーズが高まっています。DXにおける「コンサ...