似たような「コミュニケーションツール」の乱立、重複を解消する方法「ユニファイドコミュニケーション」(UC)製品も有効

複数の従業員が同じ目的のために、異なる種類やバージョンのコミュニケーションツールを利用していると、コラボレーションを阻害しかねない。状況を改善する手段とは。

2018年03月21日 05時00分 公開
[Jon ArnoldTechTarget]
画像 コミュニケーションツール間の機能重複は珍しくない

 企業の従業員はコラボレーションをする際、テレフォニー(電話サービス)やメール、メッセージング/チャットツール、ビデオ/音声会議など、機能が限定されたスタンドアロンのコミュニケーションツールを主に利用してきた。単一のコラボレーション手段がない時代には、これが当たり前だった。コストやワークフローに非効率な面はあったが、従業員の生産性をそれなりに高めることはできた。そのため、もっと効率の良いコラボレーション手段を求めることは、それほどなかった。

 今ではコミュニケーションツールの種類も機能も増え、そのほとんどをインターネットで無料かつ容易に入手できるようになり、従業員にとって選択肢が広がってきた。このことはコミュニケーションツール間の機能重複につながるだけでなく、コラボレーションをかえって難しくすることもある。

 各コミュニケーションツールには重複する部分が少なくない。企業全体のコラボレーション改善のために、複数のコミュニケーション手段を統合的に利用可能にする「ユニファイドコミュニケーション」(UC)製品の導入を進めるIT部門は、特に入念な導入計画が必要になる。

コミュニケーションツールを統合管理する方法

 UCの価値を明確に提示するのは難しい。UC製品が単体で具体的な問題を解決できるわけでも、使用中のコミュニケーションツールの代替になるわけでもないからだ。従業員は既に、幾つものコミュニケーションツールを使用している。こうした複数ツールを統合管理し、それらを効率良く利用する方法を提供することが、UCの出発点だ。

 企業はUC製品を導入すれば、企業内で使用するコミュニケーションツールのバージョンを統一したり、コミュニケーションツール同士の連携をしやすくしたりできる。

コミュニケーションツール統合管理のベストプラクティス

 スタンドアロンの各コミュニケーションツールを統合管理できるようにすれば、すぐにUC製品のメリットが得られる。UC製品をうまく導入して活用すれば、デスクトップとネットワークの効率的な利用が可能になる。そのためにIT部門は、以下のような大まかな戦略を立てることが必要だ。

会員登録(無料)が必要です

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

隴�スー騾ケツ€郢晏ク厥。郢ァ�、郢晏現�ス郢晢スシ郢昜サ」�ス

製品資料 双日テックイノベーション株式会社

従来の電話の在り方を見直し、働き方の多様化に柔軟に対応する方法とは?

さまざまなWebシステムが使われるようになった今も、電話はやはりビジネスに不可欠なツールである。とはいえ働き方改革やDXを受け、企業における電話の在り方も大きく変わってきた。そこにフィットするソリューションがクラウドPBXだ。

製品資料 オリックス株式会社

DXで成果を挙げるための第一歩、ペーパーレス化のメリットと正しい進め方とは?

日本企業のDX戦略が遅れている要因の1つに、“守りのIT”にリソースを割かれ、“攻めのIT”に着手できていないことがある。この状況を打破するための第一歩として考えたい“ペーパーレス化”のメリットや、正しい進め方を解説する。

製品資料 株式会社スタディスト

「そのマニュアル、本当に見られている?」 活用されるマニュアルのポイント

業務マニュアルは使われて初めてその効果を発揮するが、そもそも見られていないことから、業務課題を一向に解決できないという企業は多い。“活用されるマニュアル”を作成・共有するには、どんなポイントを押さえるべきか。

製品資料 株式会社スタディスト

現場で使われないマニュアルと決別、活用されるために必要なコツとは

マニュアル作成において、90%以上の組織がビジネスソフトを利用しているが、それでは活用されるマニュアルへのハードルは高い。きちんと現場に使われるマニュアルにするために、ノウハウを把握しておきたい。

製品資料 株式会社スタディスト

DXの推進を阻む「移行コスト」を解消し、新規ツールを浸透させるには?

あらゆる業界でDXの取り組みが加速する一方で、成功を実感している企業は1割にも満たないという。最大の障壁となる「移行コスト」を解消し、新規ツールを「誰にでも使える」状態にするための方法を探る。

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...