よりインテリジェントに
会議の議事録作成はもう不要、AIが変えるビジネスコミュニケーションの未来
ビジネスコミュニケーションは、AIやAPIなどの新興テクノロジーのおかげで、コンテキストに基づき、よりインテリジェントになってきている。コラボレーションツールは、これらの新たな傾向を取り入れている。
どの業界においても、将来は必ずしも確かであるとは限らず、時に予測が難しいこともある。しかし、ユニファイドコミュニケーション&コラボレーション(UC&C)業界で起きている幾つかの傾向は、2018年が目覚ましい成長を見せる年となることを示唆している。
イギリスの市場調査会社Ovumが公表した調査によると、今後2年間で80%の企業がUC&Cツールを導入する予定だ。さらに重要な点は、調査対象とした1300社のグローバル企業の78%が既にUC&Cツールを導入するために予算を割いている点だ。これは有望な兆候だ。
しかし、UC&C業界の成長とは、具体的にはどのようなことであろうか。今後とも成長を持続するトレンドは何か。そして、どのようなトレンドが新たに出現するのだろうか。
コラボレーション業界、API導入の継続的な増加
より多くの企業がワークフローの合理化を重視するにつれ、多くのIT部門が通信APIを既存のアプリケーションに組み込むようになる。通信APIの統合は、何カ月もかかる自社開発と比べて迅速かつ簡単で安価だ。さらに、商用ソフトウェアの導入には、企業が独自のグローバルインフラストラクチャを運用することが必要となり、負担になりかねない。
ビデオ会議製品を販売するVidyoの報告によると、2017年には企業の25%がUC機能を組み込むためにAPIを使用していた。この傾向は、続くと考えられる。企業の半分が2018年中にAPIを導入する予定であり、78%は今後、埋め込みビデオ用のAPIを統合する予定だからだ。
組み込んだ通信APIは、ワークフローに対してコンテキスト情報も提供する。ただ、そこから得られる情報は、必ずしも組織に有用なものではなく、ユーザーには断片化したエクスペリエンスが提供されてしまう。ワークフローを体系化するためのプロジェクト管理インタフェースを備えていてもだ。
2018年は、作業者がより充実したコンテキスト情報をすぐに利用可能となる新機能の出現を期待してもらいたい。例えば、ビデオ会議中にサイドバーで、会議中に取り上げるべき特定の内容、または現在話している発言者に関連するタスクなどの情報をユーザーに提供できるようになるかもしれない。
コラボレーション業界にもAIが到来
2018年を迎えるに当たり、UC&C業界におけるAIの登場に注目しよう。例えば仮想アシスタントやbotはAIを利用して会議エクスペリエンスを向上する。
自分が長い電話会議中に置かれた状況を思い浮かべてもらいたい。議題が自分の興味のあるトピックに移ったときに、「会話の録音を開始」と言う。そうすると、仮想アシスタントはすぐに録音を開始する。次に、「この会話のトランスクリプト(文字起こし)を私に送信」と言う。電話会議の終了時に、仮想アシスタントは再生可能な会話の分析付きトランスクリプトを送信する。
コンタクトセンターで利用される新興テクノロジー
概してUCアプリケーションは業務の進め方に革命を起こしている。しかし、筆者は特にカスタマーサポート業界にとって、2018年が当たり年になると予測している。一部の企業では、既にチャットbotにクリックトゥコール機能(クリックするだけで電話がかけられる機能)を統合しているが、これまでのところ、その品質は満足できるレベルには達していない。
顧客をエージェントにつなぐとき、企業は電話からインスタントビデオコールに移行する。瞬時の翻訳サービスと文字起こしサービスのおかげで、動画を表示するウィジェットは、リアルタイムでフランス語、英語、スペイン語、または顧客がサービスエージェントの発言を理解するのに必要な言語の字幕を併せて表示する。
エージェントのエクスペリエンスも向上する。今後、バックエンドで、会話を書き起こし、全ての単語にインデックス付けするAIbotが出現する。そうすれば、エージェントは顧客との会話が展開されるに従い、その内容に合ったコンテンツを促されることになるだろう。エージェントは、音声コマンドを使用して、即座に顧客に情報を送信することができる。
顧客とエージェントは、拡張現実(AR)を利用して、会話内容について画像を用いて説明することも可能になる。自分がComcast(米国のケーブルテレビ会社)のエージェントと電話で話をしている状況を思い浮かべてもらいたい。自分のiPhoneでルーターをそのエージェントに見せることができる。そのエージェントはあなたに何をすべきか、ARでルーターに画像を重ね合わせた図を送信することが可能だ 。GoogleとAppleがARのツールキットを採用していることから、今日このような処理が可能となった。
ここで述べてきた新興テクノロジーは、UC&C業界の明るい未来を示すものだ。次の年に何が待ち受けているとしても、新たな旅立ちに幸運を祈っている。
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