サーバレスコンピューティングはまだ開発の初期段階にあるが、その特徴にはマイクロサービスと似通った部分がある。ただし、クラウドでの展開方法は全く異なっている。両方とも長所と短所があるが、サーバレスは魅力的な選択肢として注目度が高まりつつある。
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その理由は幾つか考えられる。
両者の差別化要因としてまず挙げられるのは価格だ。サーバレスは従量制の課金システムなので、リクエスト数が少ないアプリケーションや新興企業にとっては魅力的なオプションとなる。また、インフラや仮想マシンはサービスプロバイダーが管理するので、オンプレミスで直接管理するよりも運用コストを削減できる。
サーバレスは、スケーラビリティも優れている。その性質上、負荷のスパイク(突然の急増)にも容易に対応できるため、迅速かつ透明性の高い方法で自動的に管理できるようになる。唯一、注意が必要な点は、処理可能なリクエストの最大数だ。高負荷システムには不向きだといえる。
従ってアーキテクチャは複雑になる。さまざまなシステムの寄せ集めとなる場合があるためだ。
サーバレスは、マイクロサービスよりもさらに細分化された機能を、より高い性能で提供する。その半面、こうした事情からもシステムの複雑性が増すことになる。リクエスト数や実行時間など、さまざまな制限があることに加えて、サポートしているプログラミング言語も多くない。
コンポーネントは往々にしてクラウドプロバイダー固有のものであり、システムを変更する際に問題の原因となることが多い。そもそもステートレスとして設計されているため、システムのステート(状態)は、外部機能で厳密に管理しなければならない。言い換えると、メモリ内にキャッシュを配置できないということだ。
さらに、サーバレスは単なるサービスとしての働きだけではなく、定期的に実行するジョブ、イベントハンドラとしても機能する。
サーバレスを採用した場合に考慮しなければならない、機能の細分化のレベルは、ツーリングやフレームワークにも影響する。
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