「Android 9 Pie」でも充実 Androidの仕事で使える最新機能「ゼロタッチ登録」「Android Enterprise Recommended」も紹介

Googleはここ1年で、「Android」デバイスを企業で管理しやすくする多彩な機能を充実させてきた。「Android 9 Pie」の正式リリースを機に、IT担当者が知っておきたい機能を整理した。

2018年08月25日 05時00分 公開
[Kristen GlossTechTarget]
画像

 モバイルOS「Android」搭載のデバイスを管理する企業は、さまざまな情報を追跡しなければならない。各種API(アプリケーションプログラミングインタフェース)やデプロイ(配備)シナリオ、アプリ管理、セキュリティアップデートの適用など、考慮すべきことが多数ある。

 Androidの最新版である「Android 9 Pie」(開発版の名称は「Android P」)のリリースにより、企業がAndroidデバイスを管理するためのオプションが増えた。

Android 9 Pieの企業向け新機能

 GoogleはAndroid 9 Pieに、企業や従業員がAndroidデバイスを使いやすくする機能を追加した。例えば「スライス」という機能は、検索画面からアプリの機能を素早く呼び出すことができる。業務関連アプリやデータの管理を支援する「仕事用プロファイル」関連のユーザーインタフェース(UI)も改良。アプリケーション一覧で、業務用と個人用のアプリを明確に分けて表示できるようにした。Android 9 Pieでは複数ユーザーによるデバイスの共有が可能で、管理者はアカウントごとにデバイスの利用範囲を制限できる。

 Android 9 Pieでは、本人確認と認証に関連する新しいセキュリティ機能も加わった。「Android Protected Confirmation」という機能を利用すると、送金や医療用機器への接続などのトランザクションを、ハードウェアレベルでセキュリティを確保した実行環境「Trusted Execution Environment」(TEE)で実行できる。TEEにより、デバイスがマルウェア感染してもデータを保護できるようにする。

 その他のセキュリティ機能として、バックグラウンドで動作しているアプリについては、デバイスのマイクやカメラ、その他のセンサーの利用を制限できるようにした。

「ゼロタッチ登録」でデバイス導入を容易に

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...