テープストレージは、ランサムウェアからのオフライン保護などの事例で評価されているが、技術の面ではどのような進化を遂げているのだろうか。
約10年前、バックアップ用の磁気テープストレージ(以下、テープ)の利用が減少し始めた。物理ディスクへのバックアップを、継続的なデータ保護から仮想マシンのインスタントリカバリーにまで利用できるようになり、これが主流となったためだ。
それでも、テープは完全に衰退したわけではなかった。近年、テープが再注目されているのは「データをオフラインで保存できる」というメリットのためだ。これは身代金要求型マルウェア(ランサムウェア)の影響が大きい。
古いイメージがあるテープだが、企業戦略としてテープによるデータ保護を組み込もうとする場合、時代遅れの技術を使うわけではない。テープは進化を続けており現在でも現実的な選択肢で、ここ数年では3つの大きな改善点が見られる。
磁気テープ記憶技術における最大の進化は容量の増加だ。2017年の終わりに登場した規格「LTO-8」は、テープ1本当たり12TBの容量を備えている(非圧縮時)。これに続いて今後登場する「LTO-9」から「LTO-12」までの仕様も定められている。このロードマップによれば、非圧縮容量はさらに192TBにまで増加するという。
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HDDの容量が30TB超になると同時に、ストレージ技術はさまざまな進化を続けている。そうした中でもインタフェースに「SATA」(Serial ATA)を採用したHDDが変わらずに使われ続けている。なぜなのか。
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