2018年11月16日 05時00分 公開
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botが人よりも適切な物件を提案「AI」(人工知能)が不動産担当者の職を奪う?

不動産業務にAI技術を取り入れる動きが広がりつつある。反復作業によるミスを減らすといった日常業務の効率化だけではなく、顧客が好む物件を提案するなど、人の判断を代替する用途も現実的になってきた。

[Ronald Schmelzer,TechTarget]

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 不動産業界では機械学習をはじめとする人工知能(AI)技術を利用して、現実の物件と仮想世界を結び付け、取引の強化を図る動きがある。人々が暮らし、働き、食事をし、遊ぶ建物や物件は、言うまでもなく有形資産だ。対して不動産業界のAI技術は、人々が物件を体験し、交流し、売買する方法から、さらに価値を引き出すために利用される。

不動産業務と書類仕事の支援

 現在のデジタル時代でさえ、不動産業務の大半は依然として書類中心だ。融資や借り入れの申請、間取の計画や調査、テナントの申し込み、保険証書など、不動産業務では書類仕事が多く、数多くの書類が飛び交っている。裏を返せば、不動産業界にはAI技術が入り込む大きなチャンスがある、ということだ。

 これら全ての書類を管理し、全てを最新状態にして、情報を失わないようにするのは、複数の物件を所有/管理する側には大きな負担になる。自然言語処理(NLP)ツールを応用すれば、全ての書類や文書を処理し、見つけにくい情報の場所を素早く特定するのに役立つ。

 Zillowなどの不動産サイト運営企業も、AI技術を実装したインテリジェントな業務自動化ツールを利用している。こうしたツールはbotを使って、さまざまなシステムにデータを入力する。botは繰り返しデータを入力するといった退屈な業務を代行し、ミスを減らし、多くの工数を削減する。

 不動産業務のAI技術は、複数のシステムにまたがって情報の明確さを保ち、最新状態を維持し、情報をタイムリーに提供する。業務効率を上げ、数日、数週間、場合によっては数カ月もかかる作業をスピードアップすることもできる。

 AIシステムを利用して、不動産業者(販売業者)や不動産管理業者を見つけ、連絡を取っている不動産物件の所有者もいる。こうしたAIシステムは、不動産物件のデータを追跡し、特定したパターンに基づいてメンテナンスや管理の仕事を推奨する。価格が大きく違うサプライ用品を調達する最適な時期も知らせてくれる。

不動産の売買方法とマーケティング手法が変わる

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