クラウド移行を成功に導き、クラウドのメリットを最大限に生かすには、「リフト&シフト」方式では不十分だという。その理由をCloud Academyのアンドリュー・ラーキンの話を基に解説する。
クラウド移行のベストプラクティスを考えるとき、取り入れるべきさまざまな要素や、避けるべき潜在的な問題点がある。デジタル関連の教育サービスを提供するCloud Academyのアンドリュー・ラーキン氏に話を聞いた。
ラーキン氏は、企業がクラウド移行で犯しやすい失敗や、その失敗が企業のクラウド移行を成功させる上でどのような障害になるかを説明する。オンプレミスのアプリケーションを単にクラウドに移行させるだけのリフト&シフト方式では、クラウドのメリットを最大限に生かすという点では必ずしも最善の手段とはいえないという。
――クラウド移行のベストプラクティスを取り入れたにもかかわらず、失敗してしまうケースがあります。どうすれば潜在的な問題を回避できますか。
アンドリュー・ラーキン氏:クラウド移行の際、避けたい4つの間違いがある。
移行の規模に関係なく、クラウド移行のプロセスでは、その出だしからセキュリティの役割が必要だ。セキュリティ対策を講じる場合、多層的なアプローチ方法を採用する。そうすることで、アーキテクチャの各層にセキュリティ対策を適切に組み込める。階層化するアーキテクチャ要素として「ネットワーク」「ユーザー」「アプリケーション」「サービス」などがある。階層化することで、外部の脅威に対するセキュリティを強化するとともに、内部不正や社内システム内部の抜け穴を防ぐことができる。
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