2019年05月16日 05時00分 公開
特集/連載

物理的な制御に依存しない「ネットワーク仮想化」と「ネットワーク抽象化」は何が違うのか?

ネットワークの仮想化と抽象化には、ネットワークリソースを仮想的に構成するといった類似点があるが、複雑さや目的が異なる。

[John Fruehe,TechTarget]
画像

 ネットワークの抽象化と仮想化は似て非なるものだ。全ての仮想化されたネットワークは抽象化されているが、抽象化されたネットワークの全てが仮想化されているわけではない。ネットワーク抽象化はレイヤー2(L2)でネットワークを制御する低レベルの概念であり、ネットワーク仮想化はレイヤー3(L3)、レイヤー4(L4)でネットワークを制御する、より高レベルの概念だ。

 従来のネットワークデバイスでは、データフローは物理的なパス(パケットの通り道)に限定されていた。例えば、パケットをネットワークのA点からB点に送信する場合は、両拠点に設置する全デバイスが物理的なネットワークで接続されている必要がある。構成を変更するにはケーブルまたはデバイスを物理的に移動させる必要がある。ここで抽象化が始まる。

 ネットワーク抽象化は、物理的な直接の接続をなくして仮想的な経路とネットワークデバイスの構築を可能にし、ネットワークに柔軟性を与える。2地点間の物理的なネットワークとは独立した形で、仮想ネットワークを構成できる。

 スイッチのポートをグループ化する「VLAN」や、1台のルーターで複数の独立したルーティングテーブルを保持できる「VRF」(仮想ルーティング/転送)などの基本的なネットワーク機能は、既にある程度の抽象化を実現している。オーバーレイ(物理的なネットワークに覆いかぶさるように構成する仮想ネットワーク)など高度なネットワーク仮想化で使用される複雑な技術を必要とせずに、簡単に作成できるのがネットワークの抽象化だ。

ネットワーク仮想化とは

ITmedia マーケティング新着記事

news123.jpg

デジタル広告のフリークエンシー(表示回数)最適化、「何回見せるのが最も効果的か」が分かる
電通デジタルが、デジタル広告の最適なフリークエンシー(表示回数)を導き出すフレーム...

news026.jpg

債権回収にマーケティングオートメーション活用、イオングループ傘下のサービサーの取り組み
債権回収の場においても、チャネル横断やコミュニケーション最適化の視点はやはり重要だ...

news016.jpg

オウンドメディアリクルーティング、実践企業の約9割が効果を実感――Indeed Japan調査
Indeed Japanは「オウンドメディアリクルーティング」に関する調査を実施しました。