従来のSDNコントローラーは、接続プロトコルに「Northbound API」と「Southbound API」を使用するが、SD-WANコントローラーは同じプロトコルに依存しない。その違いを解説する。
SDN(ソフトウェア定義ネットワーク)は、物理ネットワークに仮想ネットワークを構築し、それによってネットワークの管理や運用の柔軟性を高める。
ハードウェアレベルでプログラムされた物理的なネットワーク機器による制御の代わりに、SDNではソフトウェアベースのSDNコントローラーを使用してネットワークを制御する。これによってエラーが発生しやすい複雑なプログラミングをせずに迅速に設定を変更できる。
全体的なSDNのアーキテクチャの中で、SDNコントローラーは、セキュリティや負荷分散、ファイアウォールなど上位レベルのアプリケーション層と、スイッチやルーターなど下位の物理ネットワークデバイスを含むインフラ層の中間に位置する。SDNコントローラーは、下位の物理ネットワークに関する情報をアプリケーションに送信し、アプリケーションの制御データをネットワークデバイスに送信する。これによりネットワークを効率的に管理できる。
SDNコントローラーは、アプリケーションとの間のやりとりを制御する「Northbound API」を介してネットワークアプリケーションと通信する。Northbound APIは、REST(Representational State Transfer)などWebアプリケーション連携の標準的な実装方式に準拠している。SDNコントローラーとネットワークデバイスとの間のやりとりには、SDNの代表的な技術仕様「OpenFlow」などの「Southbound API」を利用する。
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VPN(仮想プライベートネットワーク)は、セキュリティの観点から見ると、もはや「安全なツール」とは言い切れない。VPNが抱えるリスクと、その代替として注目されるリモートアクセス技術について解説する。
インターネットVPNサービスの市場規模は増加傾向にあるが、パフォーマンスやセキュリティなどの課題が顕在化している。VPNの利用状況などのデータを基にこれらの課題を考察し、次世代インターネットVPNサービスの利点と可能性を探る。
企業だけではなく自治体でもクラウド活用が進んでいる昨今。中でも業務利用が多いMicrosoft 365には、Microsoft Teamsなど高速かつ安定した回線を必要とするサービスがある。それらを快適に利用するにはどうすればよいのか。
代表的なセキュリティツールとして活用されてきたファイアウォールとVPNだが、今では、サイバー攻撃の被害を拡大させる要因となってしまった。その4つの理由を解説するとともに、現状のセキュリティ課題を一掃する方法を解説する。
顧客や従業員のエクスペリエンスを向上させるとともに、インベーションを促進するには「アジリティ」の強化が鍵となる。しかし昨今、組織のネットワークは複雑化が著しく、アジリティの確保すら難しい。そこで求められるのが「簡素化」だ。
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米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
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