ネットワークの構築や運用を効率化したり、セキュリティを向上させたりする上で注目すべきなのが「SDN」技術だ。Microsoftが「Windows Server」に導入したSDN機能と併せて、そのメリットをあらためて見ていこう。
ITインフラ運用の効率化を求める企業が増えつつある。ソフトウェアでネットワークを動的に制御する「ソフトウェア定義型ネットワーク」(SDN)の考え方に基づく技術は、管理者がこうした要求に対処する一つの方法となっている。
サーバやストレージは仮想化の採用が広がる一方、ネットワークは依然として、大抵はベアメタル(物理)のままだ。新しいネットワークセグメントの作成やセキュリティの確保のためには、手動でセットアップや構成をする必要がある。
SDN技術は、管理者による一元的なネットワーク構築/管理を可能にする。MicrosoftがサーバOS「Windows Server」で提供するSDN機能には、管理者がネットワークの迅速な変更を可能にして、ソフトウェア定義型データセンター(SDDC)を実現するために必要な、多くの技術が凝縮している。
LANを構成するさまざまな物理デバイスと仮想デバイスを一元的に構成、監視、管理できるようにする上で、SDN技術は大いに役立つ。ここでいう「デバイス」には、ネットワーク内のルーターやスイッチ、ゲートウェイ、ファイアウォールなどがある。
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