自動車大手とネット家具店は「Slack」で社内の信頼関係をどう築いたかFordやWayfairも効果を実感

ビジネス界のリーダーたちは言う。社員間の信頼を築きコラボレーションを支援するため、企業の経営陣はコラボレーションツールの「Slack」を導入すべきだと。

2019年08月09日 05時00分 公開
[TechTarget]
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 Slack Technologiesの「Slack」は一般的な職場向けのメッセージングおよびコラボレーションツールだ。これを使用すると組織間、グループ間、さらには会社とサプライヤー/パートナーとの間のオンラインチャットができる。Slackはチームが製品戦略やその他の問題を非公式に議論するのに役立つ。ただしCEOなど企業幹部は、そのチャットに参加するのをためらうことがある。

Slackの効果的な使い方

 2019年4月にSlack Technologiesが開催したカンファレンス「Frontiers 2019」で、大手自動車メーカーFord Motorと家庭向け家具販売サイトを運営するWayfairの経営幹部は、従業員がSlackの使用に前向きになる方法と、Slackを効果的に使用する方法について説明した。

 Fordのエグゼクティブモビリティディレクターであるラウル・シン氏によると、同社ではSlackを導入したことで、より活気のある職場が生まれた。シン氏は「従業員は、異なる地域やチームをまたがって、これまでになかった方法でつながっている」と説明する。

 Slackのチャンネルに参加することで「チームがさまざまなことで苦労していることを知ることができる」とシン氏は述べる。「チャンネルにアクセスできないと重要なものを見逃してしまい、その間に他の人が先にその価値を知ることになる」(同氏)

 より快適にSlackを使用できた方がいいのは、幹部チームも同様だ。「幹部チームへのSlackの導入はまだ進行中だが、間もなく完了する」とシン氏は述べる。

 Slackのシニアカスタマーサクセスマネジャーでパネルディスカッションのモデレーターを務めたシェリー・ローゼンクランツ氏は、幹部が最初にSlackを使い始めるときに戸惑いを感じる可能性を指摘する。チャンネルに参加してメッセージが表示されたら、返信すべきなのかどうか、といった戸惑いだ。

 他のメッセージングツール同様に、絵文字はSlackのチャンネルでもよく使用されている。これを幹部が使うのは抵抗があると、ローゼンクランツ氏は言う。「ダンスペンギン絵文字はどのような場合に使用するのか――といった疑問が浮かぶ」(同氏)

「AMA」を使用した経営陣の信頼関係の構築

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