人工知能(AI)やブロックチェーンなど、最新技術の影響を医療機関も受けるようになった。これにより医療機関のCIO(最高情報責任者)の役割も変化しつつある。
前編「『病院CIO』が“すごいエンジニア”でよかった時代は終わった」では、米アトランタの医療機関Piedmont HealthcareのCIOを務めるジェフリー・ブラウン氏へのインタビューから、医療機関のCIOが求められている役割と、その課題について考察した。後編では引き続き、ジェフリー氏に注目の技術と、医療機関がITシステムを生かす方法について話を聞く
―― PiedmontのCIOとして、印象に残っているプロジェクトは何ですか。
ブラウン氏 私がここに着任してからの5年間で、合併と買収により組織の規模は2倍になった。合併の過程で、これらの組織の人事システムや調達・供給システム、財務システム、電子医療記録などを、Piedmontのシステムと連携させる必要があった。
システム連携を成功させたことで、それぞれの医療機関の情報をPiedmontのグループ全体で共有できるようになった。患者が各医療機関に来院したことがあるかどうかを、迅速に確認できるようになり、患者の症状に応じた医療の提供を実現するスピードが上がった。
私たちは各医療機関のシステムをうまく連携できた。その最も重要な要因は、各医療機関が持つ文化を含めた融合が成功したことだ。
―― どのような技術やトレンドを取り入れていますか。注目する技術はありますか。
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