スイッチの種類としてマネージドスイッチ、アンマネージドスイッチ、スマートスイッチがある。それぞれ機能的な違いがあり、管理者に求められるスキルも異なる。違いを具体的に解説する。
「マネージドスイッチ」は「アンマネージドスイッチ」よりも機能が豊富だが、最大限に活用するためにはスキルの高い管理者や技術者が求められる。マネージドスイッチは、ネットワークおよびネットワークを流れるトラフィックの管理機能が優れている。一方でアンマネージドスイッチは接続したデバイス同士が相互に通信するために必要な基本機能を備えている。
アンマネージドスイッチは、接続したポート同士の通信を最適化するオートネゴシエーション機能を備えている。これによりデータ転送速度を最適化したり、半二重通信(1本の通信経路が双方向の通信を担う)と全二重通信(2本の通信経路が双方向の通信を担う)のどちらを使うべきかを自動的に判断したりする。アンマネージドスイッチにはVLAN(仮想LAN)の概念がなく、接続する全デバイスが同じブロードキャストドメイン(一斉配信のトラフィックが届き範囲)に所属する。
MACアドレステーブル(物理ポートとMACアドレスの対応表)の機能を備えるのもアンマネージドスイッチの特徴だ。MACアドレスを動的に学習し、そのMACアドレスがどのポートに割り当てられているのかを継続的にMACアドレステーブルに記録する。MACアドレステーブルの機能を搭載することで、アンマネージドスイッチはポートごとに個別のコリジョンドメイン(トラフィックの衝突が発生する範囲)を設定する。
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