それぞれのメリット・デメリットやコストの違いを解説
VMware Horizonはどこで運用? クラウド、オンプレミス、ハイブリッドを比較
「VMware Horizon」はオンプレミスやクラウドの他、ハイブリッドクラウドでも運用でき、運用方法によってメリットやデメリットが異なる。どの運用方法を選ぶべきなのか。
VMwareの仮想デスクトップインフラ(VDI)ソフトウェア「VMware Horizon」は、デスクトップPCやモバイルデバイスなどのクライアントデバイスで、仮想デスクトップや仮想アプリケーションを利用できるようにする。オンプレミスやクラウドに加え、ハイブリッドクラウド構成で運用できる。
それぞれの運用方法には、導入前に検討すべきメリットとデメリットがある。自社が抱える要件について考えるときには、
- 必要なデスクトップの数
- セキュリティの要件
- 地域の法律とデータの局所性に関する法律
- 電力や冷却といったデータセンターの運用コスト
について検討すべきだ。
目次
- クラウドで運用する場合
- オンプレミスやハイブリッドクラウドで運用する場合(会員限定)
- VMware Cloud on AWSで運用する場合(会員限定)
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VDI以外の選択肢
クラウドで運用する場合
VMware Horizonをクラウドで運用すれば、管理の複雑さを最小限に抑えることができる。VMware Horizonに限らず、VDI製品は必要に応じて仮想デスクトップを作成し、使い終わった仮想デスクトップを破棄できる。季節によってリソースの需要が異なったり、デスクトップにさまざまな要件を抱えたりする企業には、こうしたクラウドの特性がプラスに働くだろう。クリスマスや復活祭前の金曜日にセールを開催する企業がその好例だ。ニーズの変化に合わせて、簡単に規模を拡大/縮小できる。
IBMとMicrosoftは、どちらもVMware Horizonの認定パートナーだ。どちらの認定ベンダーのクラウド(「IBM Cloud」や「Microsoft Azure」)を使用する場合でも、VMware Horizonの管理下にある仮想デスクトップ全体を1つの画面で確認して管理できる。世界各地に点在する仮想デスクトップを同じ画面で管理することも可能だ。シンプルなガイド付きのプロセスに従えば、簡単にクラウドにVMware Horizonをセットアップできる。
オンプレミスでVMware Horizonを運用すればカスタムサイズのVMを使用できるが、クラウドではVMのサイズに制限があることが一般的だ。その場合、活用の幅を狭める恐れがある。
オンプレミスやハイブリッドクラウドで運用する場合
VMware Horizonをオンプレミスで運用する際は、季節的なイベントに連動して必要になるリソースをコストとして計上しなければならない。つまり不要な間は使われない状態になるにもかかわらず、追加のハードウェア、電力、冷却システム、ライセンスを保持して、そのコストを支払う必要があるのだ。ハイブリッドクラウドを構成する企業が少なくない背景には、こうした事情がある。
ハイブリッドクラウドでVMware Horizonを運用する企業は、ベースとなるインフラをオンプレミス環境に保持し、追加のリソースを必要に応じてクラウドから調達する。この手法では、未使用状態のリソースを保持する必要なく、ハードウェアの利用効率を高めることができ、ピーク時の「クラウドバースト」が可能になる。クラウドバーストは、オンプレミスで発生した処理を一時的にクラウドに切り替えることだ。
オンプレミスまたはクラウドのどちらか一方を使用する場合と比べて、ハイブリッドクラウド構成にするとコストは高くなる。オンプレミスのハードウェアとクラウドのサブスクリプションの両方に投資が必要になるためだ。ただし、より高い柔軟性が手に入る。
VMware Cloud on AWSで運用する場合
Amazon Web Servicesのクラウド環境でVMwareの仮想化ソフトウェアを稼働させることができるクラウドサービス「VMware Cloud on AWS」でも、VMware Horizonを運用できる。この方法では、オンプレミスのインフラと同じ管理画面でVDI環境の使用や監視が可能になる。実質的にVMware Cloud on AWSは、オンプレミスのインフラと同じように機能する。
VMware Cloud on AWSは、必要な環境を作成するのに使えるシンプルなウィザードを用意している。複数のデータセンターにまたがったインフラでVMware Horizonを運用できる「クラウドポッドアーキテクチャ」(CPA)機能を使用すると、オンプレミスとVMware Cloud on AWS環境にあるVMware Horizonを接続できる。独自の仮想デスクトップイメージをVMware Cloud on AWSにアップロードして、VMware Horizonで使用することも可能だ。
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