VMware Horizonはどこで運用? クラウド、オンプレミス、ハイブリッドを比較それぞれのメリット・デメリットやコストの違いを解説

「VMware Horizon」はオンプレミスやクラウドの他、ハイブリッドクラウドでも運用でき、運用方法によってメリットやデメリットが異なる。どの運用方法を選ぶべきなのか。

2020年01月15日 05時00分 公開
[Stuart BurnsTechTarget]

 VMwareの仮想デスクトップインフラ(VDI)ソフトウェア「VMware Horizon」は、デスクトップPCやモバイルデバイスなどのクライアントデバイスで、仮想デスクトップや仮想アプリケーションを利用できるようにする。オンプレミスやクラウドに加え、ハイブリッドクラウド構成で運用できる。

 それぞれの運用方法には、導入前に検討すべきメリットとデメリットがある。自社が抱える要件について考えるときには、

  • 必要なデスクトップの数
  • セキュリティの要件
  • 地域の法律とデータの局所性に関する法律
  • 電力や冷却といったデータセンターの運用コスト

について検討すべきだ。

目次

クラウドで運用する場合

 VMware Horizonをクラウドで運用すれば、管理の複雑さを最小限に抑えることができる。VMware Horizonに限らず、VDI製品は必要に応じて仮想デスクトップを作成し、使い終わった仮想デスクトップを破棄できる。季節によってリソースの需要が異なったり、デスクトップにさまざまな要件を抱えたりする企業には、こうしたクラウドの特性がプラスに働くだろう。クリスマスや復活祭前の金曜日にセールを開催する企業がその好例だ。ニーズの変化に合わせて、簡単に規模を拡大/縮小できる。

 IBMとMicrosoftは、どちらもVMware Horizonの認定パートナーだ。どちらの認定ベンダーのクラウド(「IBM Cloud」や「Microsoft Azure」)を使用する場合でも、VMware Horizonの管理下にある仮想デスクトップ全体を1つの画面で確認して管理できる。世界各地に点在する仮想デスクトップを同じ画面で管理することも可能だ。シンプルなガイド付きのプロセスに従えば、簡単にクラウドにVMware Horizonをセットアップできる。

 オンプレミスでVMware Horizonを運用すればカスタムサイズのVMを使用できるが、クラウドではVMのサイズに制限があることが一般的だ。その場合、活用の幅を狭める恐れがある。

オンプレミスやハイブリッドクラウドで運用する場合

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