2020年01月22日 08時00分 公開
特集/連載

マイクロサービスに最適なNoSQLデータベース、インメモリデータベースの台頭データベースのモダナイズ【後編】

NoSQLデータベース、インメモリデータベースが成熟し、リレーショナルデータベースの代替たり得る存在となった。さらにマイクロサービス化がこの流れを後押ししている。

[Lindsay Clark,Computer Weekly]
iStock.com/monsitj

 前編(Computer Weekly日本語版 12月18日号掲載)では、老舗リゾート企業Butlin'sのリレーショナルデータベースからNoSQLデータベースへの移行事例を紹介した。

 後編では、データベース市場を俯瞰(ふかん)しつつ、NoSQLデータベースの一つであるRedisとGridGainを紹介する。

リレーショナルデータベースに代わるもの

 リレーショナルデータベースの代わりを検討しているのはBourne Leisureだけではない。NoSQLデータベースやインメモリデータベースはエンタープライズ技術として成熟しつつあると話すのは、451 Researchでデータ、AI、分析部門のバイスプレジデントを務めるマット・アスレット氏だ。

 「データキャッシュや分散データグリッド処理など、インメモリの分散データ層を最初に導入したのはインターネットアプリケーションだけでなく、金融サービスや通信事業者といった、遅延が許されない業界だった。電子商取引、医療、IoT(モノのインターネット)などの分野でも導入されるようになっている」

 大企業の中には、分散データグリッド製品を主要データ処理層として標準化し、データベースの役割を永続ストレージに格下げしている企業もある。NoSQLデータベースが当初展開されたのは、リレーショナルデータベースには適さないアプリケーションにサービスを提供するためだった。それがトランザクションの一貫性などの機能要件の一部を満たせるほどに成熟している。つまり、リレーショナルデータベースを直接置き換えることができると考えられるようになった。

 NoSQLデータベースはコア機能が強化されているだけでなく、サポート、セキュリティ、スケーラビリティといった企業の懸念にも対処しているとアスレット氏は語る。

 同氏はこれに付け加えて、「新興のデータベースは、新しいアプリケーション開発プロジェクトでますます重要な役割を果たすようになり、新しいアプローチは大きく成長している」と話す。

 451 Researchは、2018〜2023年にNoSQLデータベースの収益は年間27%増、分散データグリッド/キャッシュ製品の収益は23%増になると予想している。これに対して、同期のリレーショナルデータベース市場の成長はわずか6%増にしかならないと予測している。

 「ただし、今後も既存のアプリケーションが利用され続けることを考えれば、リレーショナルデータベースがエンタープライズデータベース界を支配するのは変わらない。2023年になっても運用データベースの全収益の4分の3以上を占めるだろう」(アスレット氏)

Redis




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