「マイクロサービスアーキテクチャ」アプリ開発者が重視すべき3項目とは?柔軟なシステム構築を支える

「マイクロサービスアーキテクチャ」に基づくアプリケーションを開発する際、重視すべきこととは何だろうか。主要な3つの項目を紹介する。

2020年02月20日 05時00分 公開
[Clive LongbottomTechTarget]

 独立性の高い小規模のサービス(マイクロサービス)を組み合わせる「マイクロサービスアーキテクチャ」に基づいたアプリケーション(以下、マイクロサービスアプリケーション)開発では、アプリケーション全体を一度に作成してプロビジョニング(本番環境に配備)することはない。特定の機能を実現するマイクロサービスを必要に応じて組み合わせるので、モノリシック(巨大な一枚岩)のアプリケーションよりも簡単に機能を追加したり更新したりできる。

 マイクロサービスアーキテクチャのメリットは自動的に生まれるわけではない。メリットを引き出すためには、以下の3つの項目を重視する必要がある。

  1. 包括的なディレクトリ
  2. マイクロサービスの容易な入れ替え(会員限定)
  3. 旧バージョンとの互換性の確保(会員限定)

1.包括的なディレクトリ

 開発者は、全てのマイクロサービスを包括するディレクトリを設ける必要がある。このディレクトリに含めるマイクロサービスは、オンプレミスかクラウドかを問わない。開発ツールはこのディレクトリと連携し、各マイクロサービスを拡張機能のように利用できるようにしなければならない。これを可能にするプロビジョニングツールの例としてはサーバ設定管理ツール「Puppet」、継続的インテグレーション(CI)ツール「Jenkins」、ソースコード管理ツール「GitLab」などがある。

 必要なマイクロサービスを適切なタイミングで利用できるようにするオーケストレーション機能も必要だ。プロビジョニングツールの中にはオーケストレーション機能を持つものがある。コンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」のようなオーケストレーションに主眼を置いたツールの導入を検討するとよいだろう。

2.マイクロサービスの容易な入れ替え

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

郢晏生ホヲ郢敖€郢晢スシ郢ァ�ウ郢晢スウ郢晢ソスホヲ郢晢ソスPR

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

「マイクロサービスアーキテクチャ」アプリ開発者が重視すべき3項目とは?:柔軟なシステム構築を支える - TechTargetジャパン システム開発 隴�スー騾ケツ€髫ェ蛟�スコ�ス

TechTarget郢ァ�ク郢晢ス」郢昜サ」ホヲ 隴�スー騾ケツ€髫ェ蛟�スコ�ス

ITmedia マーケティング新着記事

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。