「マイクロサービスアーキテクチャ」に基づくアプリケーションを開発する際、重視すべきこととは何だろうか。主要な3つの項目を紹介する。
独立性の高い小規模のサービス(マイクロサービス)を組み合わせる「マイクロサービスアーキテクチャ」に基づいたアプリケーション(以下、マイクロサービスアプリケーション)開発では、アプリケーション全体を一度に作成してプロビジョニング(本番環境に配備)することはない。特定の機能を実現するマイクロサービスを必要に応じて組み合わせるので、モノリシック(巨大な一枚岩)のアプリケーションよりも簡単に機能を追加したり更新したりできる。
マイクロサービスアーキテクチャのメリットは自動的に生まれるわけではない。メリットを引き出すためには、以下の3つの項目を重視する必要がある。
開発者は、全てのマイクロサービスを包括するディレクトリを設ける必要がある。このディレクトリに含めるマイクロサービスは、オンプレミスかクラウドかを問わない。開発ツールはこのディレクトリと連携し、各マイクロサービスを拡張機能のように利用できるようにしなければならない。これを可能にするプロビジョニングツールの例としてはサーバ設定管理ツール「Puppet」、継続的インテグレーション(CI)ツール「Jenkins」、ソースコード管理ツール「GitLab」などがある。
必要なマイクロサービスを適切なタイミングで利用できるようにするオーケストレーション機能も必要だ。プロビジョニングツールの中にはオーケストレーション機能を持つものがある。コンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」のようなオーケストレーションに主眼を置いたツールの導入を検討するとよいだろう。
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