Zoomの“macOS隠れサーバ問題”に学ぶ「Web会議」の利便性と安全性のジレンマ「Web会議セキュリティ」の傾向と対策【第4回】

新型コロナウイルス感染症対策として注目を集めたWeb会議ツールは、ユーザビリティとセキュリティがトレードオフの関係にある。解決策はあるのか。過去に「Zoom」に発覚した問題を基に考える。

2020年08月12日 05時00分 公開
[Tsahi Levent-LeviTechTarget]

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セキュリティリスク | Web会議


 Zoom Video CommunicationsのWeb会議ツール「Zoom」は2019年夏に、「macOS」搭載デバイスでセキュリティ問題を引き起こした。エンドユーザーがmacOS搭載デバイスにZoomをインストールすると、インストーラーがWebサーバも勝手に追加していたというものだ。

 このWebサーバはエンドユーザーがZoomをアンインストールしても残り続けた。エンドユーザーがZoomを再インストールするときに、簡単かつスムーズに導入できるようにするためだという。この手法はエンドユーザーのセキュリティとプライバシーを脅かす可能性がある。

Zoomの例に見る「セキュリティか、利便性か」の深い問題

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