F1強豪レッドブルが「Zoom」で実践する“爆速コミュニケーション”とは?F1で活躍するZoom【後編】

F1チームOracle Red Bull Racingは、Zoom Video Communicationsの各種コミュニケーションツールをチーム活動の軸に据えている。どのように活用しているのか。

2022年10月26日 08時15分 公開
[Joe O’HalloranTechTarget]

 フォーミュラ1(F1)世界選手権で活躍するレーシングチームOracle Red Bull Racing(レッドブル)が、Zoom Video Communications(以下、Zoom社)とパートナーシップを締結。同チームは、チームワークと情報共有の改善だけでなく、さまざまな用途にZoom社のコミュニケーションツール群を生かしている。どのように活用しているのか。

Zoomでレースもコミュニケーションも“爆速”化

 レース当日にOracle Red Bull Racingが使う主なコミュニケーションツールはチャットツール「Zoom Chat」だ。レース会場のピットウォール(レーシングカーの整備所である「ピット」とコースを隔てる空間。チームの司令基地がある場所)にいるクルーと、英国拠点「Red Bull Technology Campus」にいるスタッフは、Zoom Chatでつながっている。

 Zoom Chatの役割は、チームメンバーが迅速かつ安全に共同作業することと、あらゆる場所のチームスタッフ全員にメッセージを送って常に連絡を取り合えるようにすることだ。チームが重要な見識を共有する必要があるときはWeb会議の対話に切り替えて、チャットのやりとりを補足する。

 バーチャルイベントツール「Zoom Events」は、Oracle Red Bull Racingがファンとの関係を構築する上で、重要な役割を果たす。ファンやパートナー企業は、世界のどこからでもZoom Eventsを利用したイベントにバーチャルで参加できる。

 「われわれはZoom社とのパートナーシップに大いに期待を寄せている」と、Oracle Red Bull Racingのチーム代表兼CEOであるクリスチャン・ホーナー氏は述べる。「コミュニケーションに対するZoom社の先進的なアプローチは、サーキットでレースをするわれわれの姿勢とよく似ている」とホーナー氏は指摘。Zoom社のコミュニケーションツールは「われわれのコミュニケーション能力を強化し、チームの結束を維持する基盤を提供してくれる」と語る。

 Zoom社の最高マーケティング責任者(CMO)であるジャニーン・ペロシ氏は「当社ツール群によって、Oracle Red Bull Racingはコミュニケーションのニーズをシンプルで安全な基盤に集約できるようになる」と説明。Oracle Red Bull Racingがチャンピオンシップ獲得に向けて専念する時間を増やす上で、Zoom社のコミュニケーションツール群が役立つと主張する。

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