業務の自動化の究極形として、人工知能(AI)技術を駆使した「ハイパーオートメーション」がある。どのようなもので、何ができるのか。ハイパーオートメーションの可能性を探る。
企業の間ではビジネス改革の一環として、人間がこなす仕事を最小限に抑え、自動化技術をフル活用して広範囲で業務の“機械化”を図る「ハイパーオートメーション」を取り入れる動きがある。ハイパーオートメーションはチームの垣根を越え、ビジネス全体に自動化技術を取り入れて業務改善につなげるのが特徴だ。
技術面では機械学習(ML)や自然言語処理(NLP)、画像認識といった人工知能(AI)技術がハイパーオートメーションの主役になる。企業はハイパーオートメーションに取り組むことで、具体的にどのようなことが可能になるのか。
企業がハイパーオートメーションの恩恵を受ける分野の一つとして、セキュリティがある。企業は各種AIツールを使えば、自動的に攻撃を検出して早期に対策を講じることが可能になる。自動化は従業員をログ分析やアラート発信といった作業から解放するとともに、人間のミスや勘違いによる誤検知を減らす。
ハイパーオートメーションの実現を目的にしたセキュリティツールを採用すれば、企業は攻撃を受けた際、対処に関する一連の作業の自動化が図れる。自動化の対象は侵害の経路分析、攻撃されたソフトウェアを提供するベンダーへの連絡、攻撃についての社内通知などだ。
物理セキュリティの強化に関してもハイパーオートメーションは有効だ。例えば画像認識ツールを用いて監視カメラで撮影した映像を分析すれば、自動的に怪しい人物を特定してアラートを出せるようになる。
中編は、セキュリティ分野におけるハイパーオートメーションの可能性をより詳しく考える。
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