SAPのインメモリデータベース「SAP HANA」の最適なバックアップ手法を検討するには、SAP HANAがデータをどのように扱うのかを理解する必要がある。まずはSAP HANAのデータ永続化の基礎知識を整理しよう。
SAPのインメモリデータベース「SAP HANA」は、メインメモリに全てのデータを保存する仕組みを採用する。一般的なデータベース管理システム(DBMS)と動作が異なる点があるため、企業はSAP HANAのバックアップ戦略を考える際に注意が必要だ。SAP HANAバックアップの基本的な知識を整理する。
電源障害によるデータ損失を避けるために、SAP HANAは外部ストレージを利用したデータ永続化(電源が落ちてもデータを保持すること)の仕組みを備える。SAP HANAは「データボリューム」と「ログボリューム」の2つのボリューム(ストレージ内の記憶領域)に分けてデータ永続化を実施する。それぞれの主な特徴は下記の通りだ。
主に通常のデータを保管するのがデータボリュームだ。SAP HANAのサービス(サーバプログラム)1つにつき、データボリュームを1つ使用する。各データボリュームには、SAP HANAサービスのデータと、ある時点までのデータの状態を保持するUNDOログの両方を含む。
ログを保管するのがログボリュームだ。SAP HANAサービス1つにつき、ログボリュームが1つ存在する。各ログボリュームには、作成や更新といったデータの処理内容を保持するREDOログを格納する。
中編は、SAP HANAのデータのバックアップ方法を紹介する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。