窃盗をはじめとする不正行為への対処に、コンピュータビジョンを生かしたい――。こうした小売業者に向けてNVIDIAが提供するのが「NVIDIA Retail AI Workflows」だ。その中身とは。
NVIDIAが2023年1月に発表した「NVIDIA Retail AI Workflows」は 、「コンピュータビジョン」を用いたアプリケーションの構築を支援するソフトウェア群だ。コンピュータビジョンは、画像処理を通じて対象の内容を認識し、理解する人工知能(AI)技術を指す。
小売業者にとって、窃盗(万引)などの不正行為への対処に役立つコンピュータビジョンアプリケーションを構築しやすくすることが、NVIDIA Retail AI Workflowsの目的だ。NVIDIA Retail AI Workflowsは、以下に示す3種類のワークフローソフトウェアで構成されている。
NVIDIA Retail AI Workflowsを構成する、これらのワークフローシステムは、NVIDIAの「NVIDIA Metropolis Microservices 」をベースにしている。NVIDIA Metropolis Microservices は、AIアプリケーション開発向けのノーコード/ローコード(ソースコードの記述なし、または最小限のソースコード記述のみ)開発ツール群だ。
次回は、NVIDIAがNVIDIA Retail AI Workflowsを生み出した背景にある、小売店が抱える課題に焦点を当てる。
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