部品不足よりも深刻な「PC部品メーカー」の“新たな苦しみ”とは?PCはどれくらい「売れていない」のか【第3回】

PC市場の低迷は、PCベンダーだけではなく、PC部品メーカーにも大きな打撃を与える。PC出荷台数が伸び悩む中、PC部品メーカーはどのような状況に置かれているのか。

2023年06月13日 07時15分 公開

関連キーワード

人工知能 | Apple | ビジネスPC


 調査会社IDCは調査結果を通じて、PC出荷台数が世界的に伸びない状況を明らかにしている。PC市場の苦戦は、PCベンダーだけに影響を及ぼすわけではない。PCを構成する各部品のメーカーにも“PC不況”は大きな影を落とすことになる。PC部品メーカーに何が起きているのか。

PC部品メーカーが抱える“部品不足以上の苦しみ”とは

 IDCのコンシューマーデバイス担当バイスプレジデント、ライアン・リース氏は「PC販売の不振を受け、PCベンダーは過剰に在庫を抱えている」と説明する。そのためPCベンダー各社は、CPU(中央処理装置)やGPU(グラフィックス処理装置)、メモリといった部品の発注を控えており、PC部品メーカーは過剰在庫に直面しているという。

 リース氏によるとPC部品メーカーの在庫は、2022年半ばごろから増え始めていた。PC部品メーカー各社は、PCの年末商戦の特需を見込んで部品製造を続けた。だがPCの年末商戦は低調だったため、過剰在庫につながった。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)初期に、PCベンダー各社は部品供給不足を経験している。今回は「過剰在庫の予兆はあったものの、PC部品メーカー各社は製造にブレーキを掛けなかった」とリース氏はみる。


 次回は、テキストや画像などを自動生成する人工知能(AI)技術「ジェネレーティブAI」(生成AI)の普及が、PC販売に与える影響を考える。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news176.jpg

「伊右衛門」「日清麺職人」「鍋キューブ」に見る2024年上半期食品・飲料トレンドは「うま濃い余韻」
食品メーカーの商品開発やマーケティング支援などを行う味香り戦略研究所は、2024年の食...

news076.jpg

オラクルが広告事業から撤退へ ポストCookie時代の業界地図は変わるか?
Oracleは「Responsys」「Moat」「BlueKai」などの買収を重ねて広告部門を構築してきた。...

news068.jpg

琉球泡盛「残波」「海乃邦」の海外展開を例に考える日本のブランドが持つべき視点
日本のブランドが海外展開で持つべき視点とはどのようなものか。2024年4月にI&CO APAC代...