Windowsの超シンプル版「キオスクモード」の便利な設定方法Windowsキオスクモードの使い方【後編】

Windowsのキオスクモードでは、使用するアプリケーションを限定してPCを極めてシンプルに使うことが可能だ。キオスクモードを設定する具体的な方法とは。

2023年12月24日 11時00分 公開
[Will Kelly, Reda ChouffaniTechTarget]

 MicrosoftのクライアントOS「Windows」には、特定の目的に限定してPCを利用する「キオスクモード」(Kioskモード)がある。キオスクモードは主に4つの方法で設定することが可能だ。今回は「Windows 11」を前提にして、2つの便利な設定方法を紹介する。

「Windows構成デザイナー」を使用する

 Microsoftは、Windowsの管理や設定のための自動化ツール「Windows Configuration Designer」(Windows構成デザイナー)を提供している。これは公式ストアである「Microsoft Store」から無料で入手できる。

 このツールでキオスクモードを設定するための「キオスクウィザード」は使いやすい。Windows管理者はこのツールを使うことで、キオスクモードの構成をより簡単に定義し、さまざまな管理対象端末に配布できるようになる。

エンドポイント管理ツールを利用する

 もう一つの方法は、モバイルデバイス管理(MDM)ツールを使用してキオスク端末を導入し、管理することだ。この方法は、小売店や飲食店など、物理的に異なる場所に複数のキオスク端末を設置し、集中的に管理する必要のある組織に適している。

 エンドポイント管理ツールの「VMware Workspace ONE UEM」や「Microsoft Intune」などは、デスクトップ管理者がWindows 11のキオスクモードを設定し、端末をリモートで管理するためのMDM機能を提供する。リモートで実行できる機能には、Windows 11の一部の機能をロックして、デバイスをキオスクモードに変える機能が含まれている。

 これらのツールは、ストレージやCPUの使用率、システムエラーの発生状況などを監視して、管理者に警告を発する。キオスク端末のリモート管理にMDMを使用することで、セキュリティのパッチ(修正プログラム)やOSのアップデートプログラムをキオスク端末に確実に配布し、安全性とコンプライアンスを維持できるようになる。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news061.png

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...