Microsoftの「365」系サービス【第2回】
「Microsoft 365」が後継でも完全にはなくならない「Office 365」の“謎”
Microsoftがサブスクリプション形式で提供する各種のサービスには「365」が名称に付いているものが幾つかあり、混同しがちだ。「Office 365」と「Microsoft 365」は同じなのか、違うのか。
Microsoftは「365」が名称に付く幾つかのサービスを、サブスクリプション形式で提供している。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が広がり出した2020年4月に提供開始になった「Microsoft 365」はその一つだ。当時は詳細が分かりにくく、Microsoftがオフィススイートとして提供してきた「Office 365」の完全代替サービスだ、あるいはOffice 365とは別物のサービスだといった認識が広がり、混乱が生じた。
「Office 365」と「Microsoft 365」が併存する謎
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連載:Microsoftの「365」系サービス
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Microsoftは、Microsoft 365とOffice 365のプランについてまとめた公式のページを用意している。2023年12月現在、英語版では「Microsoft 365 and Office 365 plan options」というタイトルが付いているページだ。
Microsoftは、Microsoft 365とOffice 365についてユーザー数や組織の属性に応じたプランを用意している。その立て付けの中で双方のプランを並べてみると、以下の通りだ。この一覧は、2023年12月時点の情報を基にしている。
- ユーザー数300人以下の「ビジネス」系のプラン
- Microsoft 365
- Microsoft 365 Business Basic(旧称:Office 365 Business Essentials)
- Microsoft 365 Business Standard(旧称:Office 365 Business Premium)
- Microsoft 365 Business Premium(旧称:Microsoft 365 Business)
- Microsoft 365 Apps for business(旧称:Office 365 Business)
- Microsoft 365
- ユーザー数が無制限の「エンタープライズ」系のプラン
- Office 365
- Office 365 E1
- Office 365 E3
- Office 365 E5
- Office 365 F3
- Microsoft 365
- Microsoft 365 F1
- Microsoft 365 F3(Office 365 F3を含む)
- Microsoft 365 E3(Office 365 E3を含む)
- Microsoft 365 E5(Office 365 E5を含む)
- Microsoft 365 Apps for enterprise(旧称:Office 365 ProPlus)
- Office 365
ビジネスのプランでは、Office 365がMicrosoft 365へと引き継がれているが、エンタープライズではOffice 365のプランが残っている。エンタープライズのMicrosoft 365はOffice 365の内容を包含しているため、Microsoft 365ではOffice 365で利用できる全アプリケーションに加えて、Microsoft 365だけで利用できるアプリケーションや機能が含まれるということになる。
年間サブスクリプションの価格で比べてみると、Office 365 E3はユーザー当たり月額2880円(税別)、Microsoft 365 E3はユーザー当たり月額4500円(税別)だ。エンタープライズ以外にも、教育機関向けのプランでもOffice 365が残っている。
つまりOffice 365は基本的にはMicrosoft 365に引き継がれた形だが、エンタープライズ系と教育機関向けのプランではMicrosoft 365とOffice 365のプランが併存している。その場合、Microsoft 365がOffice 365のアプリケーションを完全に包含する内容となっている。
次回は別の視点で、ビジネスとエンタープライズのプランの違いを見ていこう。
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