「Windows 10があればWindows 11は当面不要」な人のための“現行OS延命策”Windows 10のサポート延長ガイド【第4回】

「Windows 10」のサポート終了後も同OSを使い続ける必要がある場合は、安全に利用を継続するための方法を検討しておこう。Microsoftが公式で提供する方法とは。

2024年09月01日 08時00分 公開
[Gary OlsenTechTarget]

 MicrosoftのクライアントOS「Windows 10」をサポート終了後も使い続けるのであれば、安全に利用を継続する方法を検討しておく必要がある。Microsoftが公式で提供するWindows 10の延命策には、主に3つの方法がある。以降でどの方法が適切なのかを確認しておこう。

「Windows 10があればいい」人のための延命策とは

 Windows 10のサポート終了日(EOS)である2024年10月14日までにWindows 11に移行できない組織を対象に、Microsoftは「拡張セキュリティ更新プログラム」(ESU:Extended Security Uupdate)を提供する。通常はWindowsのEOSが来るとMicrosoftから更新プログラムを受け取ることはできなくなるが、ESUを契約すればセキュリティ更新プログラムを追加で受け取ることが可能になる。

 更新プログラムの配信が止まるとセキュリティ面の脆弱(ぜいじゃく)性や欠陥を修正できなくなるので危険だ。EOS後も当面はWindows 10を使う必要があるのであれば、ESUの利用を必ず検討するようにしよう。

 ESUは、Windows 10のEOSから最長3年間受け取ることができる。ESUを利用するための方法は3つある。自社が採用している管理方法に応じて選択する必要がある。

  1. 5-by-5アクティベーション
    • アクティベーションキーをダウンロードし、ESUプログラムで選択した個々のPCごとに適用する。
    • 管理方法としてはスクリプトの他、Microsoftの「ボリュームライセンス認証管理ツール」(VAMT)や「Windows Server Update Services」(WSUS)、「Configuration Manager」といった管理ツールを使用する方法がある。
  2. Windows 365サブスクリプション
    • Microsoftの仮想デスクトップ(クラウドPC)サービス「Windows 365」(Windows 365 Cloud PC)のサブスクリプションには、Windows 10のESUを無料で利用できるライセンスが含まれる。
  3. クラウド型のアクティベーション
    • Microsoftのデバイス管理ツール「Microsoft Intune」や自動更新サービス「Windows Autopatch」といったクラウド型の運用管理ツールを介して適用する。

 MicrosoftはESUの料金について1年目はデバイス1台当たり61ドルになると発表している。クラウド型の適用方法を選択すると、1年目は1ユーザー当たり25%割引の料金(45ドル)でESUを利用できる。

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