エンドユーザーとシステムのインタラクション(やりとり)を担うUIとして、「ナチュラルユーザーインタフェース」(NUI)がある。GUIをほぼ完全に代替することあると考えられるNUIの未来とは。
エンドユーザーがシステムを操作するための仕組みをユーザーインタフェース(UI)と呼ぶ。その一種として台頭しつつあるのが「ナチュラルユーザーインタフェース」(NUI)だ。NUIは、使い方によっては「グラフィカルユーザーインタフェース」(GUI)をほぼ完全に代替することも可能になると考えられる。どのような進化が見込まれるのか。
初期に生まれたUIはコマンドラインインタフェース(CLI)だ。キーボードを使ってテキストのコマンドを入力する。もう一つの主要なUIであるGUIでは、アイコンをクリックするといった視覚的な操作が可能だ。
NUIはエンドユーザーとのインタラクションをできるだけシンプルで自然なものにすることを目指している。一部のNUIは、エンドユーザーに視覚的、聴覚的、触覚的なフィードバックを提供する。デバイスの振動や、「お探しのファイルはここにあります」という音声での返答などがその例だ。
CLIやGUIと、NUIの設計思想は異なるものの、これらのUIを組み合わせて使う場合もある。現代のPCでは、特殊な操作にはCLI、通常の操作にはGUIを使うことが一般的だ。スマートフォンはGUIと、画面タッチや触覚フィードバックといったNUIの要素を組み合わせている。
GUIはエンドユーザーがPCやスマートフォンとやりとりをする上で標準的な方法だが、AI(人工知能)技術や拡張現実(AR)の用途が台頭する最近の流れは、近い将来、NUIがより身近になることを示している。AI技術の進化がNUIの精度や応答性を向上させると考えられるからだ。
AI技術を活用したアシスタントを搭載するデバイスの中には、GUIをほぼ完全に廃止し、音声の指示だけで機能するものがある。例えば以下のデバイスだ。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
次なるビジネスの中核を担う可能性を秘めているAPI。APIを本格利用する組織にとっては、効率的な開発・公開・運用・管理方法を確立することが重要課題となっている。本資料では、効率化に向けて知っておくべきポイントを解説する。
組織が導入するSaaSの数は増加する一方だが、全てが有効に使われているとは限らない。IT部門には、各SaaSへの不要なアクセス権を取り消すことが求められているが、個別のSaaSシステムをまたいで非アクティブユーザーを特定するのは難しい。
近年の情報システム部門は多数の業務を抱えており、中でもPCの運用・管理担当者の業務負荷をいかに軽減するかが大きな課題となっている。1030人を対象に行った調査をもとに、PC運用・管理業務のあるべき姿を探った。
“100年企業”スズキでは、DX推進のアクションプランに、「仕事のシンプル化」「ムダの削減」「全社的な可視化」を挙げている。同社はあるツールを導入したことで、業務の見える化や標準化、残業時間の35%削減を実現したという。
企業では「マルチLinux」環境が有効な取り組みとして浸透しているが、一方で管理の複雑化という課題も浮上している。本資料ではマルチLinux環境が浸透してきた背景やその利点を整理し、新たな課題の解決策について解説する。
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...