クラウドコンピューティングは、ソフトウェアやハードウェア、データベース、サーバなどの各種リソースをインターネット経由で提供するサービス全般を指す。クラウドコンピューティングの目的は、必要なときに必要な分だけリソースを利用してシステムを構築可能にすることにある。(続きはページの末尾にあります)
主要クラウドサービスのIAMツールに機能的な差はほとんどないが、選定に当たって考慮が必要になる点がある。企業はどのようにIAMツールを選んだらよいのか。
クラウドサービス群のAWS、Azure、Google Cloudにはそれぞれ競争してきた歴史があり、各社の優位性は異なる。AI関連では各クラウドサービスにどのような強みがあるのか。
IT管理者はクラウドサービスのユーザーを管理するために「IAM」を利用する必要がある。主要クラウドサービスが備えているIAMツールを比較する。
動画や画像を中心としたWebコンテンツの普及に伴い、Webコンテンツの高速配信の役割を持つCDNを利用する動きが広がってきた。CDNのメリットや仕組みをあらためて紹介する。
オンプレミスからクラウドサービスにインフラや基幹システムを移行する企業は、何を目指し、どのような効果を期待しているのか。三重県、ニッセイ・ウェルス生命保険、建設会社の前田道路などのクラウド移行事例を紹介する。
クラウドサービスを利用する企業の悩みとして顕著になってきているのが、コストの肥大化だ。コストを最適化する手法として企業は「FinOps」に注目し始めているが、その実践は容易ではない。何が必要なのか。
BroadcomはVMwareの買収を完了してから、業界を困惑させる方針を矢継ぎ早に打ち出してきた。今回の事業売却の発表も例に漏れない。VMware製品が置かれた現状と、Broadcomの思惑を探る。
「親しみやすく、便利で、分かりやすい」銀行をめざし、先行してDXを推進しているイオン銀行。お客さまにより良い体験を継続的に提供すべく、従来のシステム構成を刷新する「マイクロサービス化」を決断した。挑戦の道のりを追った。
Broadcomは、2023年11月に買収を完了させたVMwareの一部事業を売却する意向だと公表した。売却は本当に成立するのか。今後どのように進む見込みなのかを解説する。
「CompTIA Cloud+」と「CompTIA Cloud Essentials+」は、どちらもクラウドサービスに関わるエンジニアに役立つ資格だ。それぞれ扱う知識の領域や深さにどのような違いがあるのかを解説する。
サーバエンジニアとして高収入を得るには、サーバ分野のどのような知識やスキルを持っておく必要があるのか。基本となる必須項目を押さえておこう。
サーバエンジニアが活躍するにはクラウドサービスの知識が求められるようになった。具体的にはどのような知識やスキルを持っていることが望ましいのか。要点をまとめた。
イングランドサッカー協会(The FA)のCIOは自身を「大のサッカーファンではない」と評する。そのような人物はどのようにリーダーシップを発揮し、各チームの監督やメンバーをITでけん引しているのか。
Googleは顧客が「Google Cloud」の利用を停止し、他のクラウドサービスベンダーやオンプレミスのデータセンターに移行する場合のデータ転送を無料にすると発表した。
クラウドサービスのリソースやライセンスを過剰に割り当てることが、クラウドサービスのコスト上昇の原因となっている場合がある。クラウドサービスの無駄遣いはなぜ起こってしまうのか。
専門家が“お気に入りの最新技術の優秀さ”を宣伝する騒々しいIT業界において、レガシーの代表格であるメインフレームは批判されるがままだ。メインフレームの実態はどうなっているのか。
クラウドベンダーとSLAを締結する際に注目すべきなのが、クラウドサービスの「稼働率」だ。「99.999%」「99.99%」といった稼働率の数値は、何を表しているのか。
戦時下においても事業を継続しているEdTech企業が、ウクライナのKeikiだ。同社のIT幹部は「戦争は技術的な面では事業に影響しなかった」と語る。その理由は何か。
クラウドサービスを英国市場で提供するAWS、Microsoftといった主要クラウドベンダーについて、英国情報通信庁(Ofcom)は、公正な競争を阻害する可能性のある“3つの問題”を指摘する。
企業がアプリケーション開発において、重視している方針を調査したところ既存アプリケーションのモダナイゼーションが最上位だった。一方で、企業はある項目については重視していないことも分かった。
さまざまな選択肢があったクラウドサービス市場は、現在では主要3サービスが市場の大部分を占めている。これを受け、規制当局はある理由から主要ベンダーが意図的に独占状態を作っているとして調査を進めている。
クラウドコンピューティングは、プライベートクラウドとパブリッククラウドに分けることができる。プライベートクラウドはインターネットを経由して、そのユーザー専用のサーバやネットワークのリソースを提供することを指す。パブリッククラウドはインターネットを経由して、さまざまなユーザーが共有するインフラを使ってクラウドサービスを提供することを指す。
クラウドコンピューティングは、ユーザーのクライアント端末から遠隔地にある物理サーバやデータベース、アプリケーションへの接続を、インターネット経由で可能にする。
クラウドコンピューティングは、仮想化技術とインフラ管理の自動化技術に依存している。仮想化によって、物理サーバやデータベースをユーザーが必要に応じて利用できるリソースとして抽象化し、クラウドサービスとして提供できるようになる。インフラ管理の自動化技術によって、クラウドベンダーは大規模なデータセンターの運営ができるようになる。
クラウドサービスは、主にIaaS(Infrastructure as a Service)とPaaS(Platform as a Service)、SaaS(Software as a Service)の3種類に分類できる。
IaaSは、仮想サーバ(VM)やストレージなど、アプリケーションのインフラを提供するクラウドサービスを指す。ユーザーは利用料金を支払うことで、一定のスペックのVMやストレージを必要に応じて起動したり、停止したりできる。ユーザーは遠隔地にあるデータセンターのような感覚でサービスを利用する。
IaaSベンダーはユーザーのさまざまな需要に応じるために、VMの種類を複数用意している。これらのVMは、種類によってCPUの性能やGPUの搭載の有無、メモリ容量などが異なる。代表的なIaaSベンダーとして、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft、Googleなどが挙げられる。
PaaSは、ミドルウェアやアプリケーション開発ツールとして提供されるクラウドサービスを指す。ユーザーはインターネット経由でこれらのツールを利用し、アプリケーションを開発したり運用したりできる。大抵のPaaSベンダーは、開発したアプリケーションのホスティングサービスも提供する。主なPaaSとして、Salesforceのアプリケーション開発ツール群「Lightning Platform」やAWSのアプリケーション管理・デプロイツール「AWS Elastic Beanstalk」、Googleのアプリケーション開発・実行ツール「App Engine」などがある。
SaaSは、ソフトウェアをサービスとして提供するクラウドサービスを指す。ユーザーは、インターネットが使えるPCやモバイル端末を通して、どこからでもSaaSを利用できる。主なSaaSには、Microsoftの「Microsoft 365」やGoogleの「Google Workspace」といったクラウドオフィススイートが挙げられる。
プライベートクラウドは、クラウドベンダーやユーザー企業が構築したクラウドインフラのリソースを、特定の組織が占有する利用形態だ。プライベートクラウドはクラウドサービスの利便性と、オンプレミスインフラのセキュリティの堅固さや制御しやすさを両立させる。プライベートクラウドを構築するための技術を提供する代表的なベンダーとして、VMwareやRed Hatなどがある。