企業がアプリケーション開発において、重視している方針を調査したところ既存アプリケーションのモダナイゼーションが最上位だった。一方で、企業はある項目については重視していないことも分かった。
ソフトウェアベンダーのRed Hatは、組織におけるITの予算策定や製品・サービスの購買に関与する人物をITリーダーとして位置付け、世界各国のITリーダーを対象にテクノロジーの動向を調査した。
自社アプリケーション開発の動向について最も予算を振り分けている分野を尋ねた設問では、「既存アプリケーションのモダナイゼーション(最新化)」が最多となり、全体の45%を占めた。一方で、アプリケーションの開発動向に関するある結果は、Red Hatを驚かせた。
Red Hatが驚いた調査結果は、全ての地域で、人工知能(AI)技術と機械学習(ML)のアプリケーションの作成と、セキュアなコーディング手法/ツールの作成の優先度がかなり低かったことだ。
「現在の予算確保の優先順位によって、企業が重点を置くテクノロジーが決まるわけではない。だがセキュアなコーディング手法/ツールは前年比で数ポイント順位を下げており、前々年比ではさらに数ポイント下げている」とRed Hatは報告する。
調査では、「DX」(デジタルトランスフォーメーション)の成功を妨げる要因が数年間、変わっていないことも判明した。DXを妨げる要因に「手動のIT運用」「技術的負債」「スキル不足」「人材不足」などが上位に挙げられているが、これらは数年前から一貫している。
レポートは次のように指摘している。「多くのIT分野でオペレーションの自動化が極めて重要なトピックになっている。セキュリティの自動化、クラウドサービスの自動化、サービスデリバリーの自動化などが企業の予算確保の最前線にある」
予算確保の優先順位における望ましい結果について問い掛けたところ、ITリーダーは自社の安全性と効率を高めたいと考えていることが明らかになった。EMEA(欧州、中東、アフリカ)のITリーダーの43%がセキュリティとデータ保護の強化に予算を確保していると答え、42%が効率の向上を望んでいると答えた。
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